なかよし

[佐藤悠基&石川実里&清水柊&伊藤薫子]

「ということで、今日の親睦会を始めます!」

『はーい!』


自己紹介をした週の休日。

僕達は第2回親睦会をすることにした。

内容は第1回とさほど変わらない、はずだったんだけど……

「なんでこんなつまらない内容なわけ?もっとこうパーっとした感じがいいじゃない!」

と、誰かさんが言うものだから……


「にゃーにゃー」

「……だからってなんで猫カフェなんだ……」

「猫たんかわいーねー」


……薫子は昔から大の猫好きで。

「こんな近くに猫カフェがあるなんて知らなかった!薫子ちゃんすごい!」

「ちゃんとチェックしてるからね。ここは特に行きつけなんだー、太郎は今日も可愛いねー」

なんかこの人勝手に名前つけちゃってますし……

幸い、4人とも猫アレルギーを持ってなかったからよかったものの……

「実里さんはともかく、柊さんは大丈夫?」

「私、も……猫、好きなので。大丈夫、ですよ。」

「そ、っか。ならいいんだけど……」


あれ?もしかしておかしいって思ってるの僕だけ……?

僕はどちらかと言うと犬派だけど、そんなこと言うと薫子に何されるかわからないし、猫が嫌いってわけじゃないからいいんだけど。


「で?このままずっとここにいる訳にはいかないし、このあとの予定は?」

「んー、あたしはずっとここにいても平気だから特に考えてないや。」

「えぇ……」

いや、薫子らしいんだけどね……

「なら実里さん、どこか行きたいところある?」

「行くとしたらまたウィンドウショッピングかな?だから、デパートだね」

「わかった、あと30分くらいしたら出ようか」

「えーみじかいー」

「……集合してから1時間、ずっとここにいるんですが」

「ごめんごめん」

「30分待つだけでもいいと思って。」

「ごめんってばー」


[石川実里]

(薫子ちゃんと悠基くん、仲良いよね……)


[清水柊]

猫さんにゃーにゃー


[佐藤悠基&石川実里&清水柊&伊藤薫子]

30分後……

僕達は猫カフェを出て(1人名残惜しそうな顔をしていたが)デパートへ向かっていた。

「もう街はクリスマス一色だな……」

「クリスマスか、悠には無縁のイベントじゃん」

「悠基くん、そうなの?」

「あぁ、いや、まぁ……両親忙しくてね……あんまりイベント事だとは思ってないかな」

「そっか……」

(クリスマス……何も無い……フリー……)

「なら!私たち文芸部でクリスマスパーティ、やらない!?」

「おー、実里いいこと言うじゃん」

「私、も……クリスマスパーティ、賛成……」

「実里、いいの?家族とか友達とかの予定とか……」

「25日、クリスマスの日は予定あるけど、24日のイブは予定ないの、1日前だけど許してね」

「24日、か……1週間ないね……」

「入ってきたばっかのあたしが言うのもなんだけど、文芸部ってこんなにアクティブな部活だっけ……」

「そ、そこは!見逃してくれると嬉しいです……」

「もっと……静かな、部活だと……おもてた……」

「柊ちゃんまで……ごめんなさい……」

「いや、いいんだ、冗談だよ。もう来年には卒業だし、ちょうどいいのかも」

「そう、だね……せっかく仲良くなったのに、あといちねん、あるかないかだもんね……」

「しんみりな雰囲気になってんぞー」

「あっ、ごめん……とりあえず今は、親睦会、楽しもうか!」

「そ、そうだね!ごはんごはん!」

「ごはん……!」

『柊ちゃんが珍しく元気!』


デパートのフードコートでお昼ご飯を済ませた後、僕達はクリスマスパーティ用のクリスマスプレゼントを買うことにした。


「んー、クリスマスパーティはじめてだからどんなのがいいとか分からないな……」

(そもそも僕以外女の子だから女の子用の方がいいに決まってるだろうし……)

「プレゼント?そんなの簡単なのでいいんだよ、そーゆーのは心がこもってればなんでも嬉しいもんだろ?」

「薫子ちゃんの言う通りだと思う、何もらっても嬉しいよ」

「そっか……んーそれでも迷うんだけどね……」

「そうだよね……」

「クリスマスプレゼントを皆で一緒に買うってのも変だけどな」

「た、確かに……」

「あ、ならさ、一旦解散しない?1時間後に今いる場所に集合ってことで!」

「あー、実里、いい考えだな」

「せっかくの親睦会なのに解散ってのはちょっと……って思ったけどね……」

「プレゼント交換するなら秘密の方が楽しみが増すからそのくらい、いいだろ」

「そうだね、僕も実里さんの考えに賛成」

「私も、賛成……」

「OK、じゃ、また1時間後な!」

「また後でね」

「また後で」

「また後で、です……」


[佐藤悠基]

さて、と……女の子が喜びそうなものは……

……だめだ、ハンカチとかそういう無難なものしか思いつかない……

あと本……は、僕の趣味だしな……

分からない……


[石川実里]

さすがに悠基くん用に買う訳にはいかないよね……

誰に当たるかわからないし……

柊ちゃんと薫子ちゃんが喜びそうなもので、その上悠基くんが特に喜んでくれそうなもの……

分からない……


[清水柊]

先輩達が喜びそうな物……

失礼がないようにしないと……!


[伊藤薫子]

お!あの雑貨屋、前から行きたかったんだよなー

ラッキー、寄ってこ!


30分後……


[石川実里]

はぁ……

分からない……

とりあえず歩いてるけどいい物が見つからない……

……あ、悠基くんだ。

ちょっと話しかけちゃおうかな……


って、薫子ちゃんが隣に!?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る