登場 8
「カオルはもう一度殺せって命令された訳?」
「カオルって覚えてくれたんだ。頭取も私も実は伊藤にずっと騙されていたの。確かに頭取はあなたを殺そうとした。それは事実。軟禁を頼まれたけど殺すとは思っていかった」
「憶えていないが事実だと思うよ」
「伊藤はあなたと組んだと脅していたのよ」
「私が持って逃げたものは?」
「始めはあのビデオには私とあなた、私と頭取が裸で絡む映像を想像した。それだけで十分脅迫の材料だと思った。でも伊藤はビデオの中に私と絡む総理を発見した」
「総理と寝たのか?」
「私の持ち主は頭取だから」
「伊藤は総理の名前を出してビデオで脅してきたけれど、彼は修司を確保できないでいた。ようやく私も頭取も伊藤の手にビデオが渡っていないと確信した。それに伊藤は知らないことがあるの。実は修司が持ち出したものはビデオだけでなく頭取と総理の裏通帳だったの」
「そこまで話していいのか?」
「あなたが記憶を失ったのは事実だし、おそらく持っているなら今度はあなたが条件を示せばいい。それは私と頭取が話して決めた。もちろん時間はたっぷりある。頭取はそれまでに伊藤を葬るはずだわ」
「伊藤の手元には何もないということだな」
いつの間にかカーテンの中に消えようとしている。
「そう、サエに会ったわ。彼女私と同じだよね」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます