9月13日 -黒い日記-
少女が寝言を言っていた。
やめて、やめてと泣いていた。
私は少女の涙を拭い、頭を撫でてやった。
朝になり、少女は庭の縁側で日向ぼっこをしていた。
隣に越してきた新しい婦人は子供の世話で忙しそうであった。
私は少女の為に菓子を買ってきてやった。
少女は菓子を食べたことがなかったという。
少女は菓子を食べ終えると、外へ行きたいと言った。
少女を外へ出すことは避けたい私は、少女に紙風船を与えた。
少女は楽しそうに遊んでいた。
私はそのまま仕事へ行き、立ちんぼの女に煙草を渡す。
向かいの家の婦人が、男を連れて歩いているのを見た。
私は家へ帰り、庭の竹を眺めた。
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