9月11日 -黒い日記-

戦争とは何か。


果たして戦争に意味などあるのか。


私にとって戦争は幸福であった。


私は男が嫌いだ。


この国の男が全て戦争に行ってしまえばいいと思った。


女は好きだ。


私は少女になりたいと思った。


私は少女にはなれない。


少女は不幸であると思う。


しかし少女は幸福であると思う。


私には女というものが分からない。


少女は積み木を完成させたと書いていたが、積み木など、この家に有りはしない。


少女は多くの平仮名を書くことをやめた。


平仮名の書かれた紙を大事そうにいつも持っている。


隣の家に新しい人が入っていた。

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