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厩舎《うまやど》の息子

厩舎《うまやど》の息子

吾妻栄子

おすすめレビュー

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★★★
★13
6人が評価しました
本文あり
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本文ありのおすすめレビュー

  • わたなべ りえ
    44件の
    レビューを投稿
    ★ Good!

    やはり、続きが欲しいなぁ

    世間の身勝手さに辟易している「私」と、まだ幼さの残る従弟の「霹」
    将軍の忘れ形見として期待されたり、落胆されたりしてきても、自分は自分、縛られて生きたくはない。
    諦念、もしくは悟りというべきか。
    そして、残された従弟の境遇に共感し、いたわり、同族として守ろうとする思い。
    だが。
    共にあると信じる「私」と「霹」の心情の微妙なズレが、1頭の仔馬を挟んで浮き彫りになる。

    やはり、この作品は長編の導入部であってほしい。
    絆が勝る話になるのか、はやまた、この小さなズレが、やがて、亀裂となってゆくのか……。
    期待を込めて、星一つ分取っておきます。



    • 2018年12月11日 17:47