とても良かったです。雪のような力強さ、そして夏の風のような儚さがありました。丸いように見えるのに、触ってみればとても痛い。そんな悲しい物語だと、私は感じました。悪口とかではないのですが、そう受け取ってしまったのならごめんなさい。でも、私はこう感じました。そして最後の「永遠に、そして永久に。」って文が個人的にとても好きです。「永遠」と「永久」って同じ意味だと思ったのですが、もう一度読んでみると、「違う意味だ」と感じました。違いはうまく言えません。似ているけど、違うということしか言えませんが、この話は、とても好きだなって思いました。
そして、「ミドリ、サク N.one、N.two」の応援、ありがとうございます。
日常とはちょっと違うずれた出来事がいつの間にか積み木のように重なって、やがてそれが日常を破綻させる力になっていく。
こういうことは私達の日常にも起こりうることだと思うのです。
もしかしたら、今まさにその渦中にいる方もいらっしゃるかもしれません。
自分で気付かないだけで、私自身も歪み歪んで破綻へ向かっているのかもしれません。
『日常』や『普通』なんて、本当に心許ないものですね。
街中を歩いている人だって普通に見えるのは表だけで、一枚皮を剥いでしまえば他言できないほどの歪みを一つは抱えているものなのかもしれません。
無邪気そうなサッカー少年然り、十六歳のバーの店員さん然り、どこか綱渡りをするような主人公の危なげな心情然り、夢に囚われてしまった友人然り。
この作品に描かれる出来事や心情は深く心に染み込みんでいきます。
日常の中に潜む歪みも背徳的な甘さも死の暗さも、一種癒しのような読後感となって心に残りました。
人生の重苦しさをそっと共感してもらったように感じて。