自主企画へのご参加、ありがとうございます。覚えていられることが幸せとは限らない。忘れられることが決して悪とは言えない。覚えていることで辛くなる自分が脳に染み付く。忘れられることで心は楽になったかも知れないはずなのに、忘れているということ自体は悲しいこと。「思い出す」、「忘れたまま」どちらに転がっても、心が苦しくなる話でした。
見事なショートストーリー。なるほど、とも思いますし、何より最後の一言が効いている。純粋な善意から出た言葉がこれほど決定打になるとは……。穏やかな、誰もが優しいはずなのに何故、と言いたくなるようなこの物語の顛末、是非ご自身の目でお確かめください。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(150文字)
短時間で読める小説ですが、ラストまできちんと考えられて作っている。しっかりミステリー。かつ読みやすく……いいですね……!短編ミステリー好きで未読の方は、ぜひ読んでいただきたいです。
奇怪な行動が見られた記憶喪失のお爺さんが忘れていた真実、そして善意が招いた結末に胸が痛むコンパクトにまとまった短編ミステリー。