ガラスの魚が連れて行ってくれます。なにが現実かも、自分の目的は何かも全く分からないまま、独特な世界に引きずり込まれます。
ようこそ、いらっしゃいませ。 のんびりと、書いたり読んだりしています。
しなやかな体躯のきらめきを持つ魚たち。そこには、なんらかの意志がたゆたゆと。夢と現実の境目はどこにあるの。現実と幻覚の境界線とはどこに。過去と現実と未来が交錯した時。ゆらゆらゆらゆら。…続きを読む
妻の死。それがもたらしたのは記憶の混濁か、呆然自失に徘徊する彼の前に現れる手がかりは妄想なのか、それとも―ー。日常と妄想が入り交じり、あやふやな世界と記憶に振り回される様は読んでいて不思議な感覚…続きを読む
最愛の妻の死をきっかけに自らの過去を振り返る、というどこか哀しい物語の本作。ただ、その過程で創り出される幻想的な雰囲気は素晴らしいの一言でした。ストーリーの時間軸は激しく行き来しますし、色とりど…続きを読む
喪った最愛の女性。そして失った記憶。指先をすり抜けていく、ものみな全てを象徴するかのように硝子の魚たちが煌めきながら導いていく。揺らいでいるのは、世界。それとも……。得体の知れない焦燥と不安に急…続きを読む
もっと見る