源三郎江戸日記(弟五部)42 くいいるように聞いていた二人が、なんと老中の稲葉様と戦をされたのですかと愕くので、そうじあ我が藩兵が佐倉城を落とし、謙信公の毘沙門天の旗を城に掲げたのじ


源三郎江戸日記(弟五部)42


くいいるように聞いていた二人が、なんと老中の稲葉様と戦をされたのですかと愕くので、そうじあ我が藩兵が佐倉城を落とし、謙信公の毘沙門天の旗を城に掲げたのじあよと治憲が言う、

と、二人は愕いています、父上我が藩だけでしょうそんな事をしたのはと言うので、無体な事をされれば幕府とも一戦交えねばならぬと言うと、承知しました、上杉の名誉をキズつけぬ、

ように精進しますと2人が言ったので、


源三郎が頼もしい限りですなと言って、私の傍におりますのは側室のエミにござる、小太刀の名手でわしの護衛に御座りますと言うと、エミが宜しゅうお願いいたします、わたしも治憲様、

と同じ高鍋の生まれにございますと言うと、治憲が高鍋の剣術指南であった戸田一刀斉の娘子じあ、そなた達も指南して貰えば良いと言うと、2人がよろしゅうお願いしますと言ったの、

です、


これからの日程を言うと、蝦夷まで渡るのですかと愕くので、その眼でどんな所かみてくだされ、ひょつとしたら、ロシア人とも会えるかもしれぬと言うと、楽しみに御座います、初めて、

米沢を出ます、今日は眠れませぬと目を輝かせたのです、出立は3日後じあ用意をいたせと治憲が言うと、ハイと言うと部屋を出ていったのです、柘植が下に降りて、しつかり若殿を送り、

届けよ、


ここには戻らなくて良い、若殿の相手をするが良いと言うと、宗憲が帰って地図で行く先を確かめよう、と言って料理屋を後にしたのです、千坂が前髪を落とすと、あんなにも違う物で、

すかと言うので、あれなら心配いりませんぞと言うと、そうで御座るな、いらぬ心配で御座ったと酒を飲み干すと、エミが旦那様は今とちっとも変わらないのですね、佐倉藩の事全然知、

りませんでしたと言うので、


そなたは高鍋にいたので知らないのじあよ、江戸では大騒ぎだったのじあよと治憲が言ったのです、暫く歓談するとそれではお開きにしょうと言うので、出立時にお伺いしますと言うと、

宜しく頼むと言って、三人は帰っていったのです、女将に町の様子はと聞くと、お陰様で一門のどら息子も後を継いでおとなしくなりました、ちゃんと料金ははろうて下さります、旦那、

衆も安心して遊んでいなさりますと言ったのです、


それではわし達も帰ろうと言って料理屋を出て旅籠に戻り、もう一度湯に入り茶付けを食べてフトンに入ったのです、それから3日間はエミと領内を回ると、新田の実の入りかたも順調、

なようです、みんなが懐かしがって喜んだのです、お春の両親も隠居して、息子が後を継いでおり、屋敷も立派な物になっていたのです、出立の日が来て城に行くと、宗憲、新之助も、

用意していたので、


治憲、千坂、柘植達に見送られて一路山形に向ったのです、玄海屋に仙台からは海路を行くので、軍船を頼んで仙台で待っているように江戸の七衛門に早飛脚便を出したのです、ゆつくり、

進んで行くと昼になつたので、茶店で茶とだんごを頼み握り飯を食べたのです、宗憲と新之助にどうだ疲れただろうと言うと、馬の旅なので大丈夫ですと言うので、尻が痛いであろう、


次は馬を降りて歩くとしょうと言ったのです、早く行っても仙台に船が着くのは4日後じあ今日は上山温泉に逗留しょうと言うと、エミがこれで二つ目の温泉ですねと言うので、宗憲殿と、

新之助は温泉はと聞くと、初めてですと言うので、それはよかった気持ちが良いぞ、しかし、温泉街は意外と悪い奴がおるのじあよと言ったのです、この水田地帯から峠を越えると上山、

温泉じあと言うと、


街道の横の神社から女が走ってきて、お助けくださいと傍に来たので、後ろに隠れていなさいと言うと、5人のやくざ者が傍に来て、その女子を引き渡してくだせいと言うので、この娘が、

何をしたのじあと言うと、頭らしき男が懐から証文を出して、金が返せんので女郎屋で働いてもらうんですよと言うので、いくらじあと聞くと、元金と利息で10両でさあと言うと、あたい、

が借りたのは1両だ、


一年も経たないのに10両とは聞いてねえだ、借りるときは年に1分の利子だと言うただと言うと、何を言ってやがるここにはちゃんと10日に1割りの利息と書いてあると言うと、あたいは、

字が読めないよ、口で金衛門が言うたではないかと言うと、そんな事知らねえと言うので、ご定法では年1割りが最大利息であり、それ以上は違法となっている、その証文は違法なので、

無効じあ、


よつて元金も返す必要はないと言うと、冗談じあねえと刀を抜いたので、武士でもないのに刀を持つ事は禁止されているはずじあ、エミ手の骨でも折ってやれと言うまもなく、右左を切、

り下げると、ぐわ~と言うとみんな刀を落としたのです、早く手当てしないと一生右手は使えないぞと言うと、ひえ~と言うと走って逃げ去ったのです、ありがとうごぜえやすと言うの、

で、


奴らは何処の者だと聞くと、上山温泉のヤシの元締め菊蔵の子分だと言うので、そんな男から金を借りたのかと聞くと、借りたのは金貸しの金衛門からだと言うので、あいつらは取り立、

て屋だな、なぜ借りたのだと聞くと、おとっさんが病気になり、薬代を借りただが二ヶ月前に、死んでしもうただと言うので、家族はと聞くと、おっかさんと私と弟がいるだと言うので、


それでは田を作るのは大変じあなと言うと、田植えと刈り取りは村の衆が共同でやる事になっているので、この秋は大丈夫だが、来年の田の耕しはおとうがいないと無理じあと言うので、

馬はいるのかと聞くと、いねえだと言うので、鍛冶屋はあるかと言うと1件村にあるだと言うので、馬はと聞くと上山の宿ばには馬方がいるだと言うので、飛猿農耕馬を一頭手に入れて、

くれと言うと、


承知と言うと走っていったのです、鍛冶屋に案内してくれと言うと、案内したので3枚歯の鍬を絵に書いて、これ作ってくれ出来たら大八車の前の下に固定するのじあ、大八車の下にそり、

をつけてくれ、そりの幅はなるべく大きくしてくれ、大八車の車輪は簡単に取り外せるようにするのじあ、そりの下に木材を置きそりをのせて車輪より高くすれば、簡単に外す事がで、

きると車輪の改造を絵に描いて言うと、


なる程これなら普通の道と雪道も走れますだ、車輪を外さなくてもそりの高さが変えられるように、このそりの取り付け棒4本を普段はこの穴から上に出しておきます使うときにこの大八、

車の前二本の棒を立てて後ろを持ち上げればそりの取り付け棒が下に沈むのでこの穴を横の棒で塞ぎます、そうすれば車輪より高くなりますので、車輪が邪魔になりません、後は前の棒、

を外せば良いわけです、


鍬は前に人が乗れば前が沈みますので土が削れます、これを馬に引かせれば人が耕す何倍もの早さで耕せますねと言って、これはすごいや、これなら簡単にできますよ、明日の朝までには、

出来ます、2分もあれば出来ますよと言うので、それでは頼むと2両出して釣はいらぬ、そなたの工夫代じあと言うと、有難う御座いますと喜んだのです、飛猿が馬を連れて戻って来たの、

で、


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