恋人が事故で亡くなってしまう悲しい物語なのかと思っていたら、、
突然の事故で亡くなった美緒。それなのに美緒からLINEが…?
好きな人への想い、仲間たちとの友情や恋愛が交差していきます。
美術に関する知識も興味深かったです。
物語の後半、美緒のLINEの謎に驚愕すること間違いなし!
プロの作家さんによる筆力はモチロンですが、想像を越えた構成力や緻密な理系の知識、ロマンティックな世界観にも本当に圧倒されました。
そして私が一番感動したのが、最後のエピソード。
こんなにも優しくて救いのあるラストってあるんだなって思いました。
ずっと我慢してたのに、そこで堪えきれずに泣いてしまった。
このラストは、私が今まで読んだ本の中でもトップクラスに温かい気持ちにしてくれるものでした。
このラストを知って、さらにこの物語の不思議な世界が広がりました。
大切な人に読んでほしい物語です。
ぜひ、パラレルラインの彼方へ誘われてみませんか。
【みお】『久しぶり、元気にしてる?』
死んだはずの君からのLINE。これが物語のプレリュードだった。
物語は不可解なミステリーを含みながら、二転三転してゆく。そして、切なすぎる結末が。
この作品を一言で表すなら「美しい物語」でしょう。
登場人物は、主人公とヒロインは勿論、メインキャスト全員が切なさを抱えています。
その切なさが織り成す人間模様。祭人さんの真骨頂ではないでしょうか。
更には第55話の詩を読んでいるかのような表現。美しくありながら、切なく、胸を刺されるような感覚は筆舌に尽くし難い。
今回は人間ドラマでありながら、謎解きミステリー色も濃い目で、そこも良かったです。
今回はエピローグがこれまでの祭人作品とは違った、本作独特のエピローグでした。
本作のキーワード「儚さと切なさ」をキッチリとエピローグまで描ききってくれました。
。
その本編と相反する結末を絶妙にエピローグで描いてくれました。
上質な作品で涙を流したいのなら、この作品を素通りする事は出来ません。
死んだ幼馴染と、突然LINEがつながった。初めは主人公は、これはたちの悪い悪戯だと思った。もしくは、死んだ彼女の姉が成りすましているのだと。しかし、ただの成りすましや悪戯では、あり得ないことが起こる。さらに、彼女と繋がったLINEは、バイト数に制限があった。まるでそれは、「蜘蛛の糸」のような、つたなく、細い「糸」だった。これをきっかけに、主人公の止まっていた時は、再び動き出す。美術部の仲間との再会。大切な友人。そして恋愛模様。
さらにここから、複雑に絡み合った恋愛模様は、ミステリアスな展開を迎える。確かに彼女は亡くなっている。では、パラレルワールドの彼方から、LINEを送っているのは、本当に彼女なのか。次々に疑問が浮かび、物語は思ってもみなかった展開を迎える。
彼女が死んだ時、僕たちは彼女の棺の窓を開けなかった。有名な『箱の中の猫』のように、蓋を開けるまでは本当に死んだかどうか、分からないから。
そして、明かされる最大の秘密――。
私は人魚姫の物語が好きだった。
でも、人魚姫の苦しみは、こんなにも辛いことだったんだ。
一気読み必至の作品。
是非、ご一読ください!
お世辞抜きに素晴らしい物語でした。
これだけ読み手の涙を誘うのですから、作者様もきっと泣きながら書かれたのでしょう。序章から読者をひきつける引力がものすごいです。物語が動き始めたと思ったら、もうページを捲る手が止まりません。
物語としては、パラレル世界?の『みお』は何者か?というメインの謎の筋ですが、そこに他のメンバーたちの恋愛を描くことにより、真実をぼかし、複線にかえる技術はすばらしいです。感服しました。キャラわけもはっきりくっきりとして見事です。
物語のラスト、いろいろな意味で登場人物たちや、読み手さえ救ってくれるようなファンタジックな仕掛けもあります。
シュタインズゲートや世界線というフレーズに反応する人には特にオススメです。展開も早く11万字があっという間に終わります。恋愛ジャンルでありながら、読者を魅了する謎仕掛けもあり、最後の最後まで読者を飽きさせません。いいえ、読み終えたら、1回でなく2回目も読んでしまうはずです。別サイトも含めて3回読んでしまった私がそうでしたから。
恋愛・SF・ミステリーと興味深い素材がふんだんに組み込まれた珠玉の物語を是非、どうぞ!
高校生のときにもっとも大切な人を喪い、日々をただ虚ろに生きているジュン。そんな彼の元に、ある日死んだはずの織原美緒からLINEが届く。当初は訝しがるジュンだったが、数年振りに再会した『みお』を含む仲間たちと過ごすうち、少しずつ心が解かれてゆく。しかしLINE上でしか逢えない『みお』に、ジュンの心には愛遠しさとともに「自分が間接的に美緒を死なせた」という罪悪感がつのってゆく……。
この作品を読み終えてまず思ったのは「とてもやさしい」ということ。
誰もがお互いを思いやり、その中で生まれた嘘も、真実も、特別な想いも、仲間を大切だと思えばこそのもの。
誰かを一途に想うことが、時に傷付くことにもなるけれど、大丈夫。七夕の神さまが、彼らのために小さな奇跡を用意してくれたから。
とても読みやすい文体で、毎回続きが気になる終わり方をしていることもあり、とても自然に物語へ入り込めます。キャラクターの良さ、ミステリー要素もあって、読者を飽きさせないようにとの作者様の配慮もうかがえます。
日常に疲れたとき、かなしいときやつらいときに、そっと寄り添ってくれるような、素敵でやさしい作品を皆さんも読んでみて下さい(^_^)
読了後のレビューです。
届くはずのないLINEが届いたとしたら。LINEの向こうにいる【誰か】が、2度と逢えないはずの誰かだったとしたら。
繊細で穏やかな文章で紡がれる物語。読みだした時、私が抱いた印象は一途な想いが呼び寄せる《奇跡の物語》でした。
ところがです。
読み進めていく中で、次々と明かされていく【真実】。
何度も驚かされ、更なる【真実】を求めて続きを読み進めていきました。
物語の中に秘められた【真実】は、悲しくてやり場がなくて……それでも未来に向かっていく彼らの繋がりに、胸が熱くなりました。
そして物語を読み終えた時、最初に抱いた通りの《奇跡の物語》であったことに、深い感動に包まれたひと時。
物語の中で紡がれるもの。
それは一途な想いと大切な誰かを想う・想い合う優しさと切なさ、強さに包まれた仲間達。
彼らの未来は、優しさと温もりとなったかけがえのない想いと共に光輝いていくのかもしれません。
奇跡は……確かに存在する。
奇跡の鍵は……誰もが持っているのです。
素晴らしい作品です。泣けます☆
七夕の夜に不慮の事故で亡くなってしまったはずの高校時代の同級生『みお』から、部活のグループラインにメッセージが届くというところから物語はスタートします。
これは、いたずらなのか夢なのか幻想なのか、でもあまりにリアルな言動に、パラレルワールドの向こう側に『みお』はいるんだと結論付けて、美術部の仲間はあたたかく迎える。
そんな科学的なような非科学的なようなシチュエーションは、登場人物たちの心を動かしていき、高校時代の青春へタイムスリップするように、激しく揺さぶります。
その一連の流れが非常に鮮やかで、繊細な筆致で、読者をあっという間に、作品の世界に引き込みます!
10万字超えですがテンポもよく、長さを感じさせない作りです!
作者様の持ち味でもある謎解き要素もあり、意外な真相と伏線回収に驚きつつ、同時に一気に泣ける展開へ…( ノД`)…そして、心地よい余韻に浸ります!
ここではあまり多くは語れないので、是非ご一読ください!
オススメです。
私にも、こんな美術部のような仲間がいたらな、と羨ましく思います!
とても素敵な読書時間をありがとうございます!
作品タイトル通り、近年ライト文芸を中心に一大ジャンルを確立しつつあるパラレルワールド(平行世界)系ストーリー。SFであり、ファンタジーであり、ミステリーでもある、爽やかな青春ドラマが繰り広げられます。
素晴らしく読みやすく、テンポ抜群の文章で綴られており、主要な登場人物も全員嫌味がなくて魅力的でした。どのキャラも各々意思や願望をちゃんと持ち、誰もが場面毎に納得感のある行動を選択しているためか、個人的には全編に渡ってストレスを感じる部分もほぼなかったように思います。
また、基本的に「過去に死んだはずのヒロインを巡る謎」を追い掛けていく物語なのですが、途中に何度か驚きの展開が仕込まれていて、その巧妙さに思わず膝を打ってしまいました。