多香美さん視点の「わるい先輩」と合わせて読むことをお薦め

「わるい先輩」を読み終わってから、もう一回「夕暮れシルエット」を読み直しました。
関わる2つのストーリーを照合して読めば、語らなかった水面下の部分が少しでもわかるようになりました。羅生門みたいな面白さもあります。あっ、もちろん物語自身も面白いです!

そして、時系列的にどちらが先かとずっと気になっていましたが、第3話の後半を読んでわかりました。
油断して百香さんの志望校を言ってしまった多香美さんが、不自然に「(景山先輩とは)何もない」と言ってから大きく長く溜め息を吐き出しましたね。
その時この二人はもう他人に言えない親密関係になっていたでしょう。