キミガヨラン

ー キミガヨラン ー


君をコンサートに誘うため


幾つの公衆電話ボックスを通過したろう


ここの電話で・・・


いや、次で・・・


車はついに行き止まりの海岸通りへ


月明かり 波音響く


キミガヨランの咲く電話ボックス


ここに決めた


君への思いと コンサートへの誘い


電話はたった3分で済んだ



振られた心でキミガヨランに近づいていく


何千本にも見える剣のような葉


まるで 僕に向かって刺しているよう


ユッカの花には触れられない



僕は 君に似合わなかった

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る