たまごとこころ
ー たまごとこころ ー
世の中何が難しい
自分で魔法をかけた人の心を戻すのが一番難しい
そんなことに悩んでいる時代
僕は札幌の、とある旅館に住み着いていた
そこの旅館でニワトリを飼っていて
朝ごはんには 生みたての生卵が必ず二つ付いてくる
その たまかけご飯が美味しいのなんの!
心を戻してあげたい人を呼んだ
たまかけご飯、三杯も、四杯もお代わりをする
三日経ち、四日経ち、
ゆっくり心を開き始める
僕はコロンブスの真似をした
その卵を立てて見せる
君は 君自身が自分にかけた魔法を解き始める
君の心の変わり様が 日々、たまご越しに見えてくる
新鮮なたまご一つで、人の心が開くんだ
あまり難しいことを考えなくても よかったんだ
もう大丈夫
たまごもニワトリも、両方先だよ
そう言うと 君は素敵に微笑んだ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます