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世界の境界で、影浪《かげろう》は笑う。

世界の境界で、影浪《かげろう》は笑う。

泡沫 希生

おすすめレビュー

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★★★
★6
2人が評価しました
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本文ありのおすすめレビュー

  • 有澤いつき
    412件の
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    ★★★ Excellent!!!

    魂の葬送。

    いのちと向き合う物語。

    既に亡くなっているものの思いを聞いて、魂をあるべき世へ導いてあげる。喋るカラスとともに現れる彼らの名前は「影浪」、この世とあの世を漂うものたち。

    滞留する魂のもつ「心残り」をどう昇華するか。やり残したことを遂げさせるのもひとつ。無念の思いを聞いてあげるのもひとつ。
    影浪の数だけやり方があるし、魂との向き合い方がある。死んでいるものを相手にするぶん、どうにも暗く受け止められがちなテーマですが、読了後に去来する思いはきっと違うはずです。

    • 2018年9月22日 12:29