第70話 共同作業
「吉本君…、ちょっといいかな?」
なんだ?久々の罰告なのか?
「なにかな?」
「あのね、さっき京ちゃんが数人の男たちに連れ去らわれてたの…」
「どこにいった!」
「第二体育館の方向に向かってたよ」
「ありがと」
俺は、全速力で第二体育館へ向かった。
俺の顔を知らないのに、京の顔を知ってるってことは…
一人じゃ間に合わない、彼奴から奴らに呼び掛けてもらうか。
『もしもし、なんのよう?』
「悪い、京が数人の男に連れ去らわれたみたいで、あいつらに協力をしてくれるように頼んでくれ」
『え…?』
「頼むぜ」
再び電話がかかってきた
「もしもし」
『栄治、今どこだ?お前の文化祭に来ているんだが』
その相手は廉だった
「廉!?ちょうどよかった。周りの人に第二体育館を教えてもらってくれ。そこで会おう」
『ちょ…』
久々の再開がこんな感じになってしまって申し訳ない
第二体育館につくと、京とゴロツキがいた。
「おい、吉本栄治はどこにいる」
「今日は、来てない休んだ」
遠目でもわかるほど京の足は震えていた。
「そんな、しょうもない嘘をついたっていいことはねえぞ」
「こいつ、なかなかの上玉なんで食っとくか」
「や、止めて…」
「大丈夫、すぐにほかのことなんて考えられなくなるから」
そういうと、制服を脱がし始めた。
私は、怖くて抵抗することもできずに脱がされていく
「やめろ、やめろよ…」
何かが自分のなかで切れた。
「やっと見つけた栄治」
「よお、廉。久々に、やろうぜ。」
「その状態になるってことは、よっぽどのストレスを受けたんだな。いいぞ行くか」
俺と廉は、あいつらのところへ小石をぶん投げた。
「いただきまー…」
体育館の壁に石がぶつかって注意がそれたため、何とか私は助かった。
「おい、京を放せ。」
「いや~、久々にやるとなまってるね」
「吉本栄治…と古田廉だと!?」
「なんで、あの天才がここにいるんだ」
「いや~、研究所に基本閉じこもりっぱなしだから忘れられたかと思ってたけど、案外覚えててくれるもんなんだね」
「廉のことだからなんか新しいもん持ってんだろ?」
「ご名答。試作品を使ってみる?」
「いや、こぶしで行こうや」
そこからは、圧倒的だった。
こぶし(石)の弾幕で相手をボロボロにしていた。
それも、私に当たらないように計算されて投げていたのでびっくりした
「やっぱ、廉がいてよかったわ。俺だけだったら京にもあたってるところだった」
「そりゃどうも」
「うっ…」
俺は廉に意識を刈り取られた…
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