第48話 日曜日はお休みの日なんですけどね?

今日は、日曜日部屋の鍵はしっかりと閉めたので自分の部屋に入ってくることはない。

はずなのだが…なぜか俺の上に乗りすやすやと寝息を立てている奴がいる。

そして、左右にもすやすやと寝息を立てて寝てるやつがいる。

「なんで俺の部屋に入れてるんだよ…」

しっかり俺は鍵を閉めたぞ?誰だよ俺の部屋の鍵をピッキングして開けた奴は。

犯人は燐でしょうね。だって俺上にのって寝てるってことは一番最初に部屋に入ってきたんだろう…

まったく、油断も隙もあったもんじゃねえ…な・・・・

自分が思っていた以上につかれていたらしく、寝てしまった。


「ん~」

凄く柔らかくていいにおいがするな、この枕…

あれ?俺枕使ったっけ?

ハッと起き上がると京が膝枕をしていた、その周りには後ろから般若が見えそうな方たちが2人。怖いんだけど…俺が悪いのかい?


「公平に決めたんだから恨みっこなしの約束でしたよね」

「わかってはいるんだけど、こうも気持ちよさそうに寝られていると殺意が…」

止めて、まだ死にたくないよ。

仕方がない、ここは男の凄さを見せてやるか。

俺は、立ち上がり空中で一回点をした後地面に頭を押し付け

「どうも、すみませんでしたーー」

これが、無駄な争いを引き起こさず速やかに解決する方法、ジャンピング土下座だ。

「え、え?いやそこまで求めてないんだけど」

「足舐めでも。なんでも致しますのでどうか命だけはお願いします」

こういわれたら、大丈夫冗談だからといって一件落着になるはず、もなく…

「そうね、じゃあ足を舐めてみなさい」

ですよねー、この人普通に見えて変人ですもんね。

はいやらかした、妹の前でこんなことを兄がしたらどうなる?

兄としての尊厳がなくなるよね…まあもともとないんだけどさ。


「あぁ…もうだめだ、もうお婿に行けない」

春が足を口に強引にぶち込みそうになったのを燐が止め、一緒にお風呂に入ろうとなった。

3人は水着を着てきたが俺は全裸だった。ちなみに拒否権なんてものは俺になかった。

3人に俺の俺を見られた、しかもじっくりと、だからもうお婿に行けない。

「それなら、私がもらってあげる」と春が

「いえいえ、私が」と京が

「私がお兄ちゃんと一緒にいてあげるよ」と燐が

もともとこうなったのは誰のせいなのか考えてほしい。

あっ。これは俺が原因か…?でも燐が部屋の鍵をピッキングして入ってこなければこうはならなかったかもしれないな。

結果として俺が悪いんだわ。どうしようもねえな。


この後めっちゃ、寝た。

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