紅い狼
パークの職員である以上、動物について学ぶ必要がある。
その講習会に参加しなければならないのだが、これが退屈で退屈で
仕方が無かった。学生の時も、勉強は好きになれなかった。
『アカオオカミが個体数を減らした原因は何であるか』
この課題は拠点に戻ってからやろう。
私はそう思って、机に顔を突っ伏し、眠りについた。
「隊長さん!お帰りなさい!」
夕方頃拠点へ戻ると、ドールが擦り寄って来た。
この子は探検隊の副隊長だが、この頃とても甘えてくる。
「隊長さん隊長さん!遊びませんか?」
「ごめんね、ドール。後で遊んであげるから」
そう言うと彼女は。
「あっ、じゃあ...、待ってますね」
彼女はしおらしく言った。
そんな彼女を見届けてから自室に戻って、ベッドに顔を埋めた。
「隊長さん、起きてくださいまし」
「んっ...?」
起きて枕元に置いたスマホの時刻を確認した。
時刻は20時過ぎ。つい遅くまで眠ってしまった様だ。
「ごめん、ミーアキャット。夕飯、作らないと...」
「じゃぱりまんで済ませたので大丈夫ですわ。
どこか体の具合でも悪いんですの?」
「大丈夫だよ。ちょっと講習が長くてね...。疲れただけ」
「あの、隊長さん。ドールに何か言ったりしてませんよね?」
奇妙な事を尋ねられた。
「え?」
「あの子、心配してましたから...。面倒見てください。今、上の階にいます」
「わ、わかった」
私は彼女に言われた通り、ドールの様子を見ることにした。
いつも、ドールは上の階の小部屋を自室としている。
ノックをし、入ると。
「隊長さぁん...!」
彼女は、私に抱き着いて来た。
「心配しましたっ...」
ーーーーーー
【没理由】ドールちゃんが隊長さんの腹を切り裂く予定でした。
続きが思い浮かばなかったんで没。
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