8#ハクチョウの女王様のクジャク風船
「ごめんなさい!!女王様!!このピーコック風船お返しします!!」
「やだわよ!!あんたの涎がベットリ付いた風船なんて。」
「こんなに謝ってるのに・・・まだ許さないの?」
「許さないわよ。これは、あのフラミンゴのショーが膨らます筈だった風船!!
そのフラミンゴのショーが『虹の向こうへ』飛んでいったのよ!!
もし、この風船をフラミンゴのショーがあの時膨らませたなら・・・」
「だからごめんなさい!!ごめんなさい!!ごめんなさい!!ごめんなさい!!ごめんなさい!!ごめんなさい!!ごめんなさい!!ごめんなさい!!ごめんなさい!!ごめんなさい!!ごめんなさい!!ごめんなさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーぃぃーー!!!!!」
クジャクのジャニスは、ハクチョウの女王様から大事なピーコック風船をくすねた事を、何度も謝っても強情な女王様に取り乱して、遂に踞って激しく号泣した。
「女王様、こんなにクジャクさんが謝ってるんだから、許してあげればいいのに。」
やっとの思いで、ハクチョウの女王様の所にたどり着いたハクチョウの王様は、激昂する女王様を宥めようと側へ寄ってきた。
「そんなに強情になってると、折角の優しくて美貌に溢れるハクチョウの女王様の威厳も台無しになるよ!!」
召し使いのマガモのマガークも側に寄って、ハクチョウこ女王様に必死に言い聞かせた。
「まあまあ、抑えて!!」
「そんなに怒ると、ほら!あのウミガラスさん。怖じ気付いてるじゃん。鳥は第一印象が大事だよ?!」
「優しい女王様に戻ってよ!!」
「ねえ!お願い!!」
「女王様!!クジャクさんを許してあげれて!!」
他の水鳥達も、ハクチョウの女王様に寄って集って宥めまくった。
「うるさいわねぇ!!あんたらには関係無いわよ!!」
しつこい水鳥達に、遂にハクチョウの女王様はブチギレてしまった。
「離婚しよう。」
ハクチョウの王様は、ボソッと呟いた。
「何よ・・・!!」
「だから離婚しようと言ってるんだ。『メグ』。」
「何でよ『フリード』?!」
「俺はこういう強情っぱりは嫌いなんでね・・・別れよう。」
「何よ!!いきなり!!」
「もういい!!」
「もういいって何よ!!」
突然、ハクチョウの女王様と王様は、本名で言い合いをするなり、やがて口喧嘩となり・・・
こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!
ばしゃ!!ばしゃ!!ばしゃ!!ばしゃ!!ばしゃ!!ばしゃ!!ばしゃ!!ばしゃ!!ばしゃ!!ばしゃ!!ばしゃ!!ばしゃ!!ばしゃ!!ばしゃ!!ばしゃ!!ばしゃ!!ばしゃ!!ばしゃ!!ばしゃ!!ばしゃ!!ばしゃ!!ばしゃ!!ばしゃ!!ばしゃ!!ばしゃ!!ばしゃ!!ばしゃ!!ばしゃ!!ばしゃ!!
こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!
と、湖面に羽根や羽毛が飛び散る位に、激しい夫婦喧嘩が始まってしまった。
こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!こぉーーー!!
ばしゃ!!ばしゃ!!ばしゃ!!ばしゃ!!ばしゃ!!ばしゃ!!ばしゃ!!ばしゃ!!ばしゃ!!ばしゃ!!ばしゃ!!ばしゃ!!ばしゃ!!ばしゃ!!ばしゃ!!ばしゃ!!ばしゃ!!ばしゃ!!ばしゃ!!ばしゃ!!ばしゃ!!ばしゃ!!ばしゃ!!ばしゃ!!ばしゃ!!ばしゃ!!ばしゃ!!ばしゃ!!ばしゃ!!
「女王様!!女王様!!此所で喧嘩はやめて!!」
「王様!!王様!!冷静になってよ!!」
水鳥は、半べそをかきながら女王様と王様の仲裁にかかった。
「ごめんなさい!!ごめんなさい!!ごめんなさい!!ごめんなさい!!ごめんなさい!!ごめんなさい!!ごめんなさい!!ごめんなさい!!ごめんなさい!!ごめんなさい!!ごめんなさい!!ごめんなさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーぃぃーー!!!!!」
クジャクのジャニスはまだ踞って大泣きしていた。
「困った!!」「どうすりゃいいんだ!!」
「不思議の湖の秩序が・・・!!」
他の水鳥の召し使いと仲間達は、どうしようもなく頭を抱えた。
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