Works:194~Pure Snow~
ふと、思い返すと
いつも手を引いてくれる人がいたように思う
右も左もわからない
そんな私を見て
さぁ、行こうか!って
そんな風に
いつの頃からか
お互い一人で過ごす時間が増え
気が付いたら独りだった
それでも私は・・・
止まらなかった
止まれなかった
時は経ち
無機質に日課ともいえる行為をこなす日々
帰路で出逢ったのは
途方に暮れたような表情の少年
何の気紛れか
私は声をかけた
その時の喜ぶ顔を私はよく覚えている
無垢な何色にも染まっていない彼と過ごす時間
それは私に色を戻すと同時に
彼にも色が付いていった
いつかは違う道を歩むのだろう
だが、今暫くは
この色を分かち合う日々を
生きたいと願う
そして、今日も一日が始まる
さぁ、行こうか!
私は彼の手を引く
いつかの誰かと同じように
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます