青春の群像(第3部)72 そうなんですよ、近くに落ちたんで救助できましたけど、もう少し沖だったら大変な事になっていましたと言うと、そうね、又今日も飲み会と言うので、ええ、と返事す


青春の群像(第3部)72


そうなんですよ、近くに落ちたんで救助できましたけど、もう少し沖だったら大変な事になっていましたと言うと、そうね、又今日も飲み会と言うので、ええ、と返事すると、それでは、

お茶づけをと部屋に連れて行きだしたのでかき込んだのです、ご馳走様でしたと言うと、テレビで官房長官が記者会見していて、記者が何か重要な物を搭載していたんではと質問したら、


訓練飛行中の事故であり危険物は搭載しておらず、近々米軍が引き上げて事故の調査を行う予定だと言っていたけど、何か怪しいわねと言うので、そうですかととぼけると、この時間、

まで何を相談していたのと笑うので、まいったなあと言うと、まあ、良いわ知らない方がいい事もあるわと言ったのです、それではおやすみなさいと言って部屋に行き着替えてフトン、

に入り、危ない、危ないと言ったのです、


水曜日になりアパートに戻ると、局長から電話があり今日の昼前に総理官邸に来てくれと言う事だ、警護の警官に言えば案内してくれると言うので、核弾頭搭載がばれたのですかと聞く、

と何核弾頭を積んでいたのか、それは知らなかったそれで官邸は慌てふためいていたのかと言うので、局長もしらなかったのですかと言うと、恐らく知っているのは総理を含めて数人だ、

ろう、


国家安全保障会議も開かれていないのでおかしいなあ、ひょっとして総理も知らないのかもしれないと言うので、言うべきですかねと聞くと、言ったほうがいいと局長が言ったのです、

セビロは着て行きなさいと言うので、ハイと承知したのです、昼前に行き警護の警官に言うと、官邸から秘書官が迎えにきて官邸に案内したのです、鈴木も呼ばれたみたいで、おうと、

挨拶すると、


何かされるのかなと心配しているので、昼食に呼ばれただけだよと言うと、何か雰囲気がおかしいと鈴木が言ったのです、こちらにと案内するのでついて行くとダイニングルームに、

案内されて座ると、総理と数人が顔を出して座り、官房長官が今回は米軍の救助に協力を頂き政府一同感謝しています、今日はそのお礼に昼食を食べてくださいと言ったのです、

シャンパンで乾杯したので、


総ては米軍からお聞きですかと聞くと、今日はそれも聞きたくてお招きしたんですよと総理が言うので、米軍は何処まで話したんでしょうかと聞くと、官房長官が弓ヶ浜のライフセー、

バーにヘリに乗っていた米軍の少佐と中尉が救助された、あのままだと2人とも溺れ死んだだろう、救助に感謝すると言う事だが、他に何かと聞くので、あのヘリは富山沖の米海軍の、

原子力潜水艦ボストンから、


小型核ミサイルを運んでいたのです、その核弾頭はTNT火薬1トンの爆発規模の破壊力だそうです、墜落の衝撃で起爆装置が作動して一時間で核爆発が起こるところだったのです、もし、

もの事を考えて、陸地からなるべく遠くにと言う事で沖にモーターボートを走らせたのです、解除装置も故障していた為、信管への線を細工して辛うじて爆発を免れ、ヘリにて横須賀、

の米空母に運び、


そこから米軍のグアム基地にはこんだのです、少佐によればボストンから米軍基地に運ぶには日本の領土を通過するしかなく、日本政府の許可を得ていると話していましたがと言うと、

官房長官がなんとそんな事は聞いていません、それが爆発していれば相模湾、東京湾は放射能で汚染され、いま頃は大変な事になっていましたと言ったのです、総理これは大変な事、

です米国には抗議しませんとと言うと、


抗議してもそんな事実はないと言うだろうよ、我々の知らないところで米軍は核を持ちこんでいる可能性はあるんだと言ったのです、さあ、遠慮せずに食べてください、食べながら、

話ましょうと言ったのです、総理がそれではあのまま放置しておけば弓ヶ浜から5Kの地点で核爆発が起きていたわけだ、そうなれば放射能で相模湾、東京湾全体も汚染され東京は、

壊滅となり大パニックになる所だったのかと瞑目したのです、


ともかく米大統領には電話で抗議しておこう、まあ、認めないと思うがと言ったのです、しかしスキュバーの道具があって良かったね、これを機会に各海水浴場にはスキュバーの、

機材と人員を配置するように市町村に自治大臣の通達で流がしなさいと言ったのです、料理はフランス料理のフルコースでした、食事が終り、救助にかかった費用は国から支給す、

る事にしましょう、


よく話してくれました、この話は口外しないようにお願いします、マスコミに漏れるとえらい騒ぎになりますと言うので、分っていますと返事したのです、何と政府にも本当の事は、

言っていないのか、僕に話なしたのは切羽つまっていたからだな、恐らく駄目な場合はあのまま海に沈め水深250mで爆発させるつもりだったのだろうと思ったのです、真一があの、

核ミサイルはなぜ起爆装置が、


1時間に設定されていたのかが不思議です、もし潜水艦からのミサイルだとしたら着弾したら爆発するようにするのが普通です、時限起爆装置がついていたと言う事はテロ用に使用、

する為としか考えられません、そう言えばミサイルには何の表示もありませんでした、ひょっとしたらあれは米軍の物ではなくソ連の物ではないでしょうか、ソ連の潜水艦がボス、

トンが展開している地域で、


遭難して沈没したとしてボストンがあの核弾頭を回収して自国に運ぶつもりだったのでは、あの起爆装置は自爆用で、それを知ったソ連が自爆させる為に起動させたのではないの、

ですかね、自爆だと爆発は大した事はないが、核弾頭に搭載されているプルトニュームは拡散しますと言うと、総理が統合幕僚長を直ぐに呼びなさいと秘書官に指示したのです、


総理がそうだとすれば航空自衛隊はソ連の動きを何かつかんでいるはずだがと言うと、敵国の潜水艦のスクリュウ音はほとんどが記録されており、その音で何処に展開しているか、

わかるそうです、ボストンは急に一隻のソ連の潜水艦がいなくなったので、行方を追跡しているうちに遭難した事がわかったのかもしれません、もちろん、そうだとしてもソ連が、

公表するわけはありませんがと言うと、


統合幕僚長が席に座り、総理のご指摘のとおり2、3日前からウラジオのソ連艦隊はフル出動していますが、救難信号等はキャッチしておりませんと答えるので、日本海に展開して、

いる自衛隊の潜水艦からはと聞くと、一隻のウラジオ所属の潜水艦がこの数日日本海にはいないので、修理にウラジオのドックに入ったのではないかとの報告は聞いておりますと、

言うので、


それは原子力潜水艦ですかと聞くと、ええ、1年前に就役した攻撃型原子力潜水艦艦ですと言うので、その潜水艦が何らかの事故にあったのですよ、ボストンはそれに気づき核弾頭、

を回収したに違いありませんと言うと、現在ボストンが展開している海域の水深と最後にソ連の潜水艦が探知された場所は何処ですかと聞くと、総理がすぐに調べてくださいと、

言ったのです、



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