青春の群像(第3部)21 その頃美樹は頭取の息子健治と会っていたのです、2人で日比谷のホテルのレストランで食事を取り、ラウンジで酒を飲んでいたのです、健治がやっと誘いに乗ってくれ


青春の群像(第3部)21


その頃美樹は頭取の息子健治と会っていたのです、2人で日比谷のホテルのレストランで食事を取り、ラウンジで酒を飲んでいたのです、健治がやっと誘いに乗ってくれましたねと言うので、

実は頼みがあるんですと言うと、話は大体父から聞きました、今回はお父さんは大変な目にあったそうですね、父は全面的に協力したいと言っていましたよと言うので、そうですかと言うと、


そんな事で私と付き合うなんて言わないでください、それではまるで僕が父の銀行の融資をネタに強要したと言う事になります、美樹さんが付き合ってくれなくても、父には美樹さんの、

お父さんの会社を助けるように言いましたよ、もし、僕と無理して付き合うと言う事なら、今回でおしまいにしましょうと言うので、そうではないのです、健治さんはとてもいい人だし、

お付き合いしてみたいと思ったのですが、


あんな事が起こって躊躇していたのです、今の言葉を聞いて安心しましたわ、逆に、そんな事を頼む厭な女と思うならこれきりでも構いませんと言うと、そんな事は思いません、僕が厭な、

タイプでないなら、是非付き合ってくださいと言うので、宜しくお願いしますと言うと、今日は本当に嬉しいですとシャンパンを傾けて乾杯したのです、先の事を言うのもなんですが、


ご存知の通り僕は1人息子です、下に妹はいますが、今の父が頭取を勤めている銀行は私の御先祖が創立したものです、父がどうしても後を継げと言うならそうするかもしれません、そう、

なると教師を辞めなくなりませんが、そんな男は厭だと思わないでくださいと言うので、健治さんがどんな職業につくかは自由です、健治さんが教師になるからお付き合いをしょうと思っ、

たのでは有りませんし、


付き合って2人が上手くいかない場合もあるでしょう、付き合ってみないと分りませんわと言うと、そうですね、そんな先の事言ってもしょうがないですねと頭をかいたのです、美樹が言、

っておかなければいけない事が二つあります、一つは私の体の事です、ご存知かもしれませんが、私は慢性白血病と言う、免疫不全の病気をもっております、今は治っていますが発病の、

可能性がないわけではありません、


それにもう一つは過去に付き合っていた男性がいました、今は別れれましたがバージンではありませんと言うと、病気の件は聞いていますし、過去に付き合っていた人がいたなんて問題に、

もなりません、僕も過去に付き合っていた女性はいましたと言ったのです、わかりました、それで良いと言ってくださるなら、お付き合いをしますと言ったのです、それから色々歓談して、

夜も遅くなり、


自宅までお送りしますと言ってタクシーを拾い美樹の家に向かったのです、家についたのでどうぞと言うと、もう遅い時間です、改めてお伺いしますと健治は帰っていったのです、居間に、

行くとお母さんが待っており、どうだったと聞くので、紳士的でとても良い人よと言うと、それでお付き合いするのと聞くので、うん、承知してきたわ、上手く行くかどうかはわからない、

よと笑ったのです、


そう無理してはいけませんよとお母さんが言ったのです、美樹は部屋に戻り、簡単に付き合いを承諾した自分に驚いていたのです、鏡を見て昨日はあんなに悲しかったのに、もうこんなに、

なるなんて、貴方は悪い女ねと鏡の自分に向かって言つたのです、真一は大丈夫かしら、あれで意外と落ち込む奴だからなあとベットに寝転び天井を見て、でもこれでふつ切れたわと自分、

に言い聞かせたのです、


健治さんはキスもしてくれなかったわ、硬派なのかシャイなのかどっちなんだろうと思ったのです、その頃真一は店に戻り仕事は店長に任せて、ぼ~としているとママが時差ポケなの中国、

てそんなに時差があったけと言うので、苦笑いをしたのです、帰国祝いをやろう後で小料理屋に顔だしてと言うので、承知したのです、店が終り、店長がボチ、ボチでいから元の真一君に、

戻ってよと笑ったのです、


先に上がっていいよと言うので着替えて上がろうとした時に電話だと言うので、電話にでると山本である、お帰りと山本が言うので、何かあったんですかと聞くと、真一さんの知恵を借り、

たい事件が起こったんで、トンボに顔をだしてくれませんかと言うので、わかりましたと電話を切ったのです、小料理屋に電話をいれると、岬はまだ顔をだしていないと言うので、用事が、

出来ていけなくなったと伝えてと言ったのです、


店を出てトンボに顔を出すと、奥のテーブルに案内するので行くと、山本と田中がおり、山本がおかえりなさい、帰って来てそうそうですみませんと言って、ビールで取りあえず乾杯した、

のです、山本が実は二年前の事なんですが、多摩署かんないで事故死の事件が発生しているのです、事故死したのは坂井秀光52才で多摩町役場の環境課長をやっていた人物で、多摩渓谷の、

上流の崖下に転落しているのが発見されたのです、


その上には展望台がありそこから誤って滑り落ちたのではないかと、多摩署では現場付近を捜索したそうですが、遺書はなく家族の聞き取りでも自殺する要因もなかったと言う事になり、

事故死と断定されたそうです、奥さんは他界しおり、子供が2人が遺産相続相続をする事になったそうなんですが、持ち山にダム建設の話があり土地買収が持ちあがっていたそうなんです、


坂井は環境破壊に繋がるとして買収には応じていなかったと言うことです、子供たちは父が死んでしまったので売却に応じて、その金を等分したそうです、それから二年達今から3ケ月前、

に久保田刑事局長当てに2枚の写真と手紙が一番下の娘から送られてきて、父親の死因は事故ではなく誰かに突き落とされたのだと書いてあったそうなんです、その写真には地元の土建、

会社の社長と、


影のフクサーと呼ばれている須藤健一が映っていたそうで、写真の日付けは父親が事故にあう3日前だったのです、その土建屋はダムの工事を入札した、大手ゼネコンの下請け業者だそう、

です、須藤は検察がマークしている人物で前回の富山建設の増収賄で山崎が多額の資金を提供しており、リストに載っていましたが、民間人なので増収賄にはならず起訴はされていません、


娘さんは形見分けとして父親の一眼レフカメラと沢山の写真を貰ったそうですが、写真の箱は別段みなかったそうです、転落した時はカメラはもっていなかったそうで、自宅に置いてあり、

中にはフイルムは入っていなかったと言う事です、最近になって整理しょうと箱の中を除いたら、現像されていなかったフイルムがあったそうで、現像してプリントしたら、ダムの現場の、

写真と、


人物が映っていた二枚の写真があったそうで、写真の人物が週刊誌に載っていて、総会屋の大物で色んな事にかかりあっていると書いてあったので、ひょとしたら父は事故に見せかけて、

殺されたのではないかと思い、警察にこの2人の写真の人物を調べてくれるように頼んだそうなんですが、二年も前の事であり、わかりましたと言ったきりで返事がこず、尋ねて行ったら、

事故が会った日には2人ともアリバイがあるとのことだったそうです、


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