青春の群像(第3部)17 中腹の岩が崩れて大きな音をした下に落ちたのです、この位でいいだろうと言うと、中尉は機首を東に向けて紅少佐の後を追いかけたのです、紅少佐からどうしたんだと


青春の群像(第3部)17


中腹の岩が崩れて大きな音をした下に落ちたのです、この位でいいだろうと言うと、中尉は機首を東に向けて紅少佐の後を追いかけたのです、紅少佐からどうしたんだと無線が入ったので、

中尉が脅かしたんですよと言うと、司馬はさぞかしビビっただろうと笑ったのです、2人は近くに岩が落ちたのですが、岩の窪みに隠れていたのでケガはしなかったのです、少佐が気づいて、

いるのに何故攻撃をやめたんだと言うと、


司馬が俺達をいたぶっているんだろう、いまいましい奴だいまに見ておれよと唇をかんだのです、ヘリは行った移動しょうと2人は立ち上がり赤壁にそって東にいどうして、なだらかな丘、

を登って赤壁の上に出て、小道を北に向い歩いて基地に向かったのです、6時間かかって基地のそばに到着して隙をみて基地に潜り込み、兵舎に行き将校の部屋をノックするとドアが開き、

大尉が、


少佐殿と言うと中に招きいれ、手配されていますよと言うと、わかっているソ連に亡命したいがヘリを調達したいと言うと、わかりました、燃料満タンにして準備します、今日はこの部屋、

を出てはいけません、明日は私を縛って猿くつわをかませて下さい、基地の脇に駐機して置きますので、兵舎に沿っていけば目立ちません、ここにはミサイルは配備されていませんので、

安全です、


北の渓谷に沿って飛べばレーダには捕捉されませんと、地図を渡した、衣服と食べ物をお持ちしますと部屋を出て行ったのです、司馬が持つものは部下だな、これで脱出できるだろうと言、

うと、今日はここでゆっくり休みましょうと少佐が安堵の顔をしたのです、大尉が食料と軍服を持ってきたので着替えて食事を取ったのです、真一達はホテルに帰り着き中尉をともなって、

日本料理屋で祝杯を上げていたのです、


次官と紅少佐が顔を出して小上がりに座り、再び乾杯したのです、次官が叔父から連絡があり司馬政治局員は解任されたそうです、なお今回攻撃した軍人は司馬の独断の命令によるものと、

して、譴責処分で解放され、軍事法廷は開かれないようです、逃亡した司馬と少佐は拘束後軍事裁判に賭けられるとの事です、逃亡できないように国境警備隊が監視しているそうです、


恐らくどこかでヘリを手に入れてソ連に亡命しょうとするはずなので、国境を厳しく監視しています、空から逃亡した場合、警告に従わない場合は撃墜するとの事でした、青江夫人と4人、

組は係わりを全面否定しているそうですと言ったのです、真一がそれは中国の問題なので一切をお任せします、しかし、これで青江一派もおとなしくなるでしょうと真一が言うと、どう、

も夫人が村上さんに会いたいようで、


その内接触があるでしょうと次官が言ったのです、しかし赤壁の戦いとは恐れいりましたと紅少佐が言うので、中尉がボスの読み通りの展開でしたよと戦いの様子を話すと、少佐が哨戒艇、

を遠隔操縦するとは普通は考えつきもしませんよと感心したのです、次官がこの後はどうされますと聞くので、総て片付きましたので、明後日にはウラジから帰国しますと言うと、


紅少佐が中尉は村上さんをウラジまで送って行き、その後モスクワに飛んでくれ、司馬がモスクワの銀行に多額の資金を隠しているとの事だ、それを調査して欲しいのだと言うと、中尉が、

了解しましたと返事したのです、次官が来週には劉の隠し口座の金は合弁会社に返却されます、親戚の会社の社長が横領の疑いで警察に逮捕されました、財産は没収さりるでしょうと言っ、

たので、


その金を本部に返済すれば危機を脱する事ができます、今後は合弁会社は利益が出てお国の役にたちますねと言うと、これで叔父の推進して来た解放政策が軌道にのります、大変喜んで、

いましよと次官が言ったのです、暫く歓談して次官と紅少佐が帰って行き、真一と中尉は店を出てクラブに向かってたのです、クラブでシャンパンを頼み再び乾杯したのです、


真一が短い間だったけどご苦労様とグラスを傾けると、とても楽しい旅でした、三渓谷の写真が明日出来上がりますのでお渡ししますと言うので、いい記念になるよありがとうと言った、

のです、傍に1人の男が近付き、青江同志の使いの者です、この奥の部屋に来ています、お会いしたいとの事ですがと言うので、2人で出向くと青江夫人が、まあおかけなさいと言うので、

席に座ると、


店員が紹興酒を注ぐので乾杯したのです、青江夫人が今回は災難に会われたそうでお気の毒でしたと言うので、貴方の指図ではと言うと、そう思われてもしかたないですが、私はやめろと、

言ったのです、しかし司馬はここまで来たのだからと私の言う事は聞かずに貴方達を攻撃したのですと言うので、なぜ日本との合弁を潰そうとしたのですか、中国側から要請があり、始め、

た事ですと言うと、


この国は建国20年になり最初の建国の意義を失いかけているのです、私はそれを元に戻そうとしただけですと言うので、貴方はそうかもしれませんが司馬を始めとした5人組は権力と言う、

亡者にとりつかれ、己が野心の為にその話に乗ったにすぎません、合弁会社を食い物して融資金の横領を続けていたのです、私はこの国の政治向きに口を出すつもりは有りません、私の、

婚約者の父が合弁会社の日本の本体の社長なのです、


このままにして置けば本体が債務超過に陥り崩壊しかねないので、実体を調査にやってきて、この事が発覚したのです、そこで劉一派を追放して、そのバックにいる司馬を忠罰したまて、

です、自分達の権力奪取の野望の為に人を踏みにじるやからは絶対に許せないのです、わたしは目的を達しましたので明後日には帰国します、もし日本との合弁企業を食い物にするやか、

らがいれば、


周恩来首相の周りの者といえど容赦はしませんと言うと、貴方の言い分はよくわかりました、わたしは周同志の政策を容認する事はできません、いずれはあの5人共とともに懲罰される、

かもしれませんが仕方のない事です、少しでも人民が建国の意義を理解してくれれば本望なのでと言って、紹興酒を飲み干したのです、貴方が毛主席の夫人と言う事で権力に群がるよう、

にアリが集まるのですよと言うと、


いまさら毛沢東の夫人をやめる訳にはいきませんねと笑ったのです、今日はお話出来てよかった、濁りのない澄んだ目をしているのですねと言うので、子供の時にくらぶれば随分汚れて、

しまいましたよと笑うと、わたしにもそんな目の澄んだ時代があったのですよ、この国の人民が痛めつけられているのが我慢できなくて、毛首席の抗日に参加したのです、あの頃は、

辛い思いもしました、


食べるものさえない時代でしたが、楽しい思いも一杯あります、横暴な日本の軍人は憎みましたが、日本人総てを憎んだわけではありません、中国人に親切な日本人も沢山いたんですよ、

戦争が終り、沢山の日本の民間人の帰国の手助けもやった事があります、悲しい事に戦争が終り属する陣営の違いでいまだ国交が正常化していないのは残念な事ですが、時期に正常化、

されるでしょうと手を出すので、握手したのです、


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