第17話4月はエイプリルフールか

季節は真新しいような4月。

サトルは相変わらず「野菜雲」で飲んでいた。

と、そこに、見た目は普通のおじさんが来店した。

梨奈が、

「あの人もコルクの時のお客さんなんだよ。」

と教えてくれるのは良いのだが、サトルは、

「…。」

(あの人「も」ね…。)

と思いながら注視してしまうのであった。

そのおじさんは飲食店を複数店舗経営している人のようであった。

サトルはビールを流し込んで、道路反対側の古着屋を意味もなく眺めたものであった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る