Day 3 キャスタウェイ・ケイ

 朝起きて、ベランダから海を眺めてみると。

 ミッキーが1足先にボートで上陸していた。

 流石、仕事が早いです。

 いよいよ今日はメインの寄港地、キャスタウェイ・ケイに上陸。

 この島はディズニーの「プライベートアイランド」で、文字通りディズニークルーズ、しかもこの航路でしか入れない場所。

 私有地なのでルームキー1つで船から行き来ができる。

 早速水着を中に着込んで部屋を飛び出した。




 もう、ため息しか出ない。それほどまでに私は圧倒されていた。

 今日は朝から海水浴で、お昼はここのバーベキューランチ。

 当たり前だが、ほとんどの乗客が同じようなスケジュールである。




 ファミリービーチの空いていたベンチを確保すると、早速上着を脱いで海に入る。

 淡水のプールとは違う感覚を楽しみながら、しばらくくつろいでいた。

 その後私は母親と一緒に、島内でシュノーケリングの機材をレンタル。

 ただビーチで泳ぐだけでも魚が見られるが、「ファインディング・ニモ」のような景色を眺められたのが最高だった。




 その夜は「パイレーツ・ナイト」と称したスペシャルデーで、夕方になると部屋にはタオルアートのサルが海賊バンダナを着け、サングラスをかけていた。ちなみにサングラスはアートのためにわざと置きっぱなしにしたもの。

 ディナーのメニューも海賊仕様となり、サーバーの衣装も少しだけ変わる。

 パイレーツとだけあって、かなりこってりとしたものが多かった。


「おいしい?」


 早速昨日お母さんが教えていた日本語を使うセバスチャン。

 もちろん、「おいしい」と答える。




 そして夜のメインショーは、ロビーデッキで行われるミッキーたちによるミニショーと、11デッキで行われるジャック・スパロウが主役のショーという2部構成。

 最後は海の上で打ち上げ花火が行われ、最後まで盛り上がった。




 私が驚いたのは、そのショーが終わったあとの、午後10時過ぎ。

 11デッキのブッフェレストランで、スペシャルブッフェが開かれていた。

 海賊のドクロをかたどったスイカが飾られていたり、スイーツ類もあった。

 それだけではない。

 ついさっきディナーを食べたというのに、ターキーまで鎮座していた。

 流石に夜遅くまでがっつりと食べる気力もなく、そのまま部屋へ帰った。

 アメリカ人って、いったいどんな食欲してるの……。

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