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ルナアル・モナムウル

ルナアル・モナムウル

安良巻祐介

おすすめレビュー

★で称える
★★★
★27
11人が評価しました
本文あり
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本文ありのおすすめレビュー

  • 水菜月
    238件の
    レビューを投稿
    ★★★ Excellent!!!

    月は昔から、ある種の禁断だったのだ。

    月の解釈は多種多様で、私のようにすがってしまいたくなる人間もいて。

    ルナアル・モナムウル。なんて呪文のように響くのだろう。
    痛みを伴うその内訳に、とても心が躍ってしまう。余りに文学的だ。

    人は優しいものだけに惹かれるわけじゃなく
    冷えた鋭い儚さに魅了されてしまうもの。
    そして、本当は月を利用し、その代償に命を減らしているのかもしれない。

    いつか死にゆく時に、月死者になってみたい気がしてしまう。
    そう、帰りゆくように。まあ、私は齧歯類みたいなものだけど。

    何度も、幾度も、読み重ねたい、とても蠱惑的な詩。

    • 2018年5月13日 09:54
  • きし あきら
    180件の
    レビューを投稿
    ★★★ Excellent!!!

    詩人は月を食う。月は詩人に巣食う。

    中毒者ばかりでなく、一度でも月を食んだ、あるいは飲んだことがある者には切要の一篇。
    「月死」に至るまでの記録が細微まで、淡々と綴られている。

    • 2018年4月20日 13:26