突然の非常事態で発揮された、いつもは冴えない森下くんの意外な一面。ときおり、クスッと笑える文章もあり、さらりと読めます。ラストも綺麗に締まっていて、素敵な作品です。
よく学校で陰キャが、『学校にテロリストが攻めてきたら、俺が大活躍して……』みたいな妄想する事があるようですが、それの会社バージョンを憧れのヒロイン視点で表現した珍しい作品です。森下クンが覚醒(?)してからが本番で、一気にテンポアップして最後まで読めてしまいます。オチもほのぼのしていて安心して読めます。