生きるということ

主人公アには様々な不条理が降りかかり、ただ生きることが、難しいと感じさせる物語です。
スタート時アにはチートなどありません。でもアは、いつも前を向いて生きてゆきます。暑苦しい理由ではなく、そうしないと生き延びられず死ぬので。
物語中、アは酷い目にも遭うし、倫理感も歪みます。
そうしないと死ぬので。
アの生き方は不条理な現実を彷徨う参考になります。
迷宮探索と同じく長い話なので、読むには根気か覚悟が必要です。
ただ読み始めると地上(現実)に戻りたくなくなるのは物語の魔力でしょうか?
そうそう主要人物は物語上必要になるまで死なないと言う約束はないので油断なさらぬ様に。

その他のおすすめレビュー

弓納持水面さんの他のおすすめレビュー351