竹の花

 我が家の竹藪は二種類の竹で構成されているのですが、この辺りの農家の竹藪はたいてい二種三種と混在させてあるのが普通です。

 どうしてなのか、理由は定かではありません。一説では、いっぺんに枯れてしまわないように種類が違うものを植えているそうです。

 孟宗竹と真竹が主で、ここにハチクが混ざっているパターンですね。


 竹は古くなるとタケノコも出ないので、毎年毎年、古いものを伐採して、常に手入れをします。数年置きに混み合った地下茎も取り除きます。

 そうやって常に更新しているので、竹の花には縁がないだろうと思っていました。


 竹の花って、滅多に咲かないと皆さん知ってますよね?

 竹の種類にもよりますが、孟宗竹は約70年周期、真竹やハチクに至っては120年周期とか。

 竹は花をつけると枯れる植物。

 地下茎で繋がる株全てが、一斉に枯れるそうです。

 竹って、樹木のように1本1本独立しているのではなく、地下茎でつながっている植物です。

 なので場合によっては、竹藪の大半が一斉に枯れてしまう、なんて事態にもなる訳です。


 その、竹の花。なんと我が家の孟宗竹が1本、花をつけました。


 遠目に見ると竹の葉がちょりちょりになって、白っぽくなっているように

見えるのです。

 変だなぁと思って近寄ってよく見たら、なんと葉っぱじゃなくて、花。

 奇妙な形の花なのです。写真が載せられないので、ぜひ、ネットで調べてみてください。孟宗竹の花。すっごく花らしくない花。


 昔は滅多に咲かない竹の花は不吉の象徴でした。一斉に枯れてしまうから余計に不吉だったんでしょうね。

 実物の花を見るチャンスは、本当に滅多にありません。

 逆にラッキーだなと思った私。(笑)


 あ、竹の花、何かの花に似てるなと思いませんか?


 じーっと見て。あれ? 稲の花っぽいなぁと、イネ科花粉アレルギーな私はモヤモヤっとしました。

 即、調べましたよ。


 竹って、イネ科なんですって。

 ビックリ!?


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