レインボーボイス

 突然ですが、レインボーボイスの持ち主と言われています。え?誰って、私が(笑)

 少し前のこと、朝っぱらから家の電話が鳴ったので、掃除中だった私は超不機嫌な低音でひとこと、

「…はい。」と対応しました。すると、電話の向こうの女性がにこやかに返しました。

「私、〇〇(株)の〇〇と申しますが、ご主人様でしょうか?」


 思わずムッときた私。更に地を這うような低音で呟きました。

「違います。(怒)」するとどうでしょう。女性は大慌てで宣ったのです。

「あ、変失礼致しました。息子さんですか?」

 耳、かっぽじったろかーっ!?(怒)


 いくら低音でも、口調やイントネーションで男じゃないのは、分かると思うのですが…。

 まぁ、確かに口調も若干、女らしくないのは否めませんが。(汗)

 ダーサン、馬鹿ウケしてました。


 歌う時も声質を変えるので、話をする時もかなり声を作れてしまう私は、ダーサンに言わせるとカメレオンボイスなのだそうで。

 レインボーじゃなくて、カメレオンかい…。と、絶句したばかりだった私には、トドメのような電話事件だったのでした。

 でも懲りない私は、家の電話には低音で出るので、たまに知り合いだったりすると、

「風邪引きかい?」と、心配されます。年中体調が悪いと思われているのかもしれません。

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