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二月十四日のこと

二月十四日のこと

土御門 響

おすすめレビュー

★で称える
★★★
★9
3人が評価しました
本文あり
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本文ありのおすすめレビュー

  • 夷也荊
    1340件の
    レビューを投稿
    ★★★ Excellent!!!

    臆病さが故の焦燥。しかしそれはやがて……。

     2月14日と聞いたら、何を思い出しますか? やっぱりヴァレンタインですよね? でも、高校3年生や中学3年生にとっては、別の意味がありますよね? 本作はこの二つの2月14日の日の出来事がつづられています。
     友人たちよりも早く志望校に合格してしまったがための、焦燥。不安。もしかしたら友人たちより自分が劣ってしまうのでは? 溝が出来るのでは?そんな思いから読書にのめり込む主人公。その主人公の想いは、読んでみると理解でき、共感を呼び起こすと思います。
     しかし、主人公はふと、あることを思い出してスマホを手に取る。今日は2月14日、試験の日。そしてやっぱり……。
     主人公のスマホのメールに、ちょっと嬉しくなる。そんな素敵な作品です。短編ながら主人公の心の揺れを見事に表現しています。
     是非、ご一読ください。

    • 2018年4月4日 21:04