第23話Regrets - 未練
23.
"A Lovely Time-幸せな
== 住職の妻 + 松本眞奈 ==
「大丈夫、私はあなたを責める為にこの話を切り出したのではないですよ。
ふふっ、蓮さんは僧侶にしておくにはもったいないくらいいい男振りだし
あなたはまた何ていうか素敵な雰囲気を纏ったきれいな
ほんと、お似合い。実はね、前々からあなたたちがカップルになったら
いいのになぁ~なんてちょっと思ったりしてたもんだから、実際そうなったの
かもと思うと矢も楯もたまらず、確認したくなったってわけ。美男美女の
ロマンスっていつの時代になってもいいものだわぁ~」
住職の奥さんは職業的に、らしからぬ告白を私にしてくれた。
ちょっと恥ずかし過ぎる。
そんな恥ずかしそうにしている私に奥さんは居住まいを正し、改まった
風情で次の言葉を連ねた。
「お節介かもしれないけど蓮さんのことで話しておきたいことが
あるのよ」
「・・」
「蓮さんね、前科持ちなの!」
いきなりの奥さんの話に私は面食らった。
蓮さんが前科持ち? 嘘っ、何かの間違いよ。
「ごめんなさいね、驚かすような言い方で話を始めてしまって。
夫からもよく注意されるのよ、お前は相手を驚かす天才だって。
ふふっ」
ふふって・・ふふって笑ってる場合じゃないですよぉ~。
そう急き立てられながら私は彼女の次の言葉を静かに待った。
「あなた、ご主人のことで蓮さんに相談してたみたいだけど・・
実はね、蓮さんもね奥さんとの間でいろいろあったのよ」
ガァーン!! 私の頭の中でそれこそガァーンという盛大な音が
鳴り響いた。えーっ、蓮さんに・・奥さん・・いたんですか・・
そんな・・こと・・考えてもみなかった自分を呪った。
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