第7話 ゲッターロボG(1975-76年)
さて、今回は『ゲッターロボ』の続編『ゲッターロボG』です。主人公ロボはゲッターロボの直接の後継機で、登場人物も三人目が
マジンガーでは主人公とヒロインが入れ替えになっています。ガンダムは、ほぼ総取っ替え。コンバトラーとボルテスなんか合体コンセプトと「超電磁」というワード以外共通点はありません。
だから、ということなのでしょうか、主人公機って「ゲッターロボG」って呼ばれていない印象なんですよ。漫画版だと最初は「新型ゲッターロボ」と呼ばれていて、そのあとは単に「ゲッターロボ」になってる。
TVアニメの方は記憶が薄かったんですが、「G」って呼ばれてないという印象だけは――幼いながら不審に思ったのか――残っていました。実際、Wikiにも劇場版『グレンダイザー ゲッターロボG グレートマジンガー 決戦!大海獣』でのみそう呼ばれていると書いてありました。
ということで、これもストーリー的には復刻した漫画版の印象が強く、あとは再放送で見た劇場版と、スパロボでの活躍がメインだったりします。
ロボとしてのデザインで言うと、グレートマジンガーの稿でも書きましたが、非常に進化しており、幼い頃に感じていた初代ゲッターへのイマイチ感が、Gでは完全になくなっています。いや、実の所ゲッターライガーとゲッターポセイドンはそんなにカッコ良いとは思ってなかった(笑)んですが、それでもゲッター2やゲッター3に比べれば、遙かにマシ。そして、ゲッタードラゴンは完全にカッコ良くなっていました。
一応、初代ゲッターのデザインコンセプトは引き継いでいるものの、その進化っぷりはグレートの比ではなく、前にも書いたようにヤマトの沖田艦とアンドロメダくらい違うという(笑)。
また、設定上サイズも相当でかくなっており、ゲッター1が身長三十八メートルだったのに対して、ゲッタードラゴンは身長五十メートルになっております。それなのに、重量は二百トン前後から三百三十トンにしか増えていないという(笑)。元々身長に対して軽いという指摘は『空想科学読本』などでもされていましたが、先行機に比べて更に比重が軽くなっています。
ただ、このあたりの年代の作品に身長の厳密な設定を求めるのは間違いなんですよね。グレートとZの身長比も、グレート二十五メートルに対してZは十八メートルなのに、明らかにそこまで差が無い(笑)。いや、これウルトラシリーズも一緒で、初代ウルトラマンの四十メートルとタロウの五十三メートルに違いがまったく無い。このあたり、実際の画面内での比率とか考えずに設定だけ考えてたんでしょうね。
また、設定上は半分の身長しかないはずのグレートと同サイズで競演してたりするので、このあたりはツッコむのは野暮ということでしょう(笑)。
武装については、ゲッターロボからの進化が余り見られないのですが、ゲッタービームについては胸から額に発射位置が移動しています。このあたり、ウルトラセブンの影響かなと推測したり。ただ、このあとのロボではザンボット3のムーンアタック、ダイターン3のサンアタック、
そして何より、中盤から必殺武器のシャインスパークが追加されます。これ、印象的に武器というよりは必殺技に近いんですよね。本体は離脱して体にまとったエネルギーのみ敵にぶつける形なので、体当たりこそしないものの、イメージ的には体当たり系の必殺武装に近いと言えるでしょう。これもトライダーG7のトライダーバードアタックや、レイズナーのV-MAXなどの体当たり系必殺技――もしかしてギンガイザーの超常スマッシュも体当たり系か?(笑)――の先駆に当たるのかもしれません。
スパロボでは、普通に初代ゲッターの後継機として活躍していたのですが、第四次以降は更なる後継機真ゲッターロボが出てしまい、中継ぎ役になってしまいました。また、スパロボのオリジナル設定として、アニメでは武蔵のみの技だった「大雪山おろし」を弁慶も使えるようになるというのがあり、その特訓イベントが入るのが初期スパロボのひとつのお約束でしたね。
そういえば、三人目は黄色でデブで力持ちというのはゴレンジャーフォーマットなんですけど、三人しかいないゲッターチームでも同じ類型(というか年代的には本作とほぼ同時にゴレンジャー開始なので前年からやってるゲッターの方が早い)ですね。また、ゴレンジャーでも二代目キレンジャー戦死、ガンダムでも三機目のガンタンクに主に乗っていたデブのリュウ・ホセイが戦死と、子供ながらに「三番目のデブはヤバい」と思ったものなのですが、その元祖って武蔵→弁慶の交代劇なんですよね(笑)。
スーパーロボットとして、デザインの完成度は高いので、真ゲッター登場以降の不遇が少し可哀想な感があります。グレートはパイロットが別だからマジンカイザーが登場しても出番があるのになあ……。
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