寿除隊を夢見ながら、家庭の事情で軍をやめられない突撃歩兵のショウ伍長。
彼女に与えられた任務は、拿捕した客船から戻らぬ同僚達を捜索し、原因を突き止めることだった。
死者ばかりが横たわり、そして一緒に乗り込んだ兵士たちが次々と自死する客船で、伍長が出逢った生存者は、目を奪われるような金髪碧眼の美青年、アイン。
この船で、いったい何が起こったのか?
なぜ、この客船に乗り込んだ者達は次々と死んでゆくのか?
そして、謎の美青年・アインの正体は――?
冒頭から、どんどん物語に引き込まれてゆきます。
ジャンルはSFですが、それはこの物語の一面にしかすぎません。
甘い恋愛あり、手に汗握るアクションあり、解けそうにないミステリーあり、ぶるりと震えるホラーあり……。
まるでフルコースのように、多様な味わいが楽しめる一作です!
そして、ラスト近くへ辿り着いた時には、きっと……。
一人きりでは、決して辿り着けない奇跡。
螺旋の環へと導いてくれた「あなた」と「君」は誰なのか。
それは、読まれた方がそれぞれに見つけられることでしょう。
もう先にレビューを書かれている方がいらっしゃるので、似たような文章になりますが……私がカクヨムで読んできた中で、一番先が読めず、かつ最初からハードなストーリーです! 閉じ込められた船の中、正体不明の『犯人』が主人公たちを襲う、SFミステリー。
とはいえ、主軸はラブコメです。
もう最初から死亡フラグ建てまくり、主人公まず生き延びることができるの? というぐらいハラハラドキドキするので、それが苦手な方もいるかもしれませんが(かくゆう私もその一人)、甘ずっぺぇほどラブコメなので、読まなきゃ損です。
テーマは「命、孤独」でしょうか?
あまり難しく読みたくはないのですが、背負うものが多い主人公のショウや、謎の男『アイン』『ツヴァイ』の心情を追っていくと、考えざるを得ない気持ちになっていきます。簡単に言うと物語に飲み込まれるので、まずは第二章まで!! 二章まで読んだら最終章まで止まりません!! カフェインを摂取してまで深夜まで読みますよ!!
SF:ホラー:ラブコメが3:3:3くらいで残りの1が「虫」。
虫好きな人には是非読んでいただきたい!
冗談(?)はさておき
それぞれのキャラクターの息遣いが聴こえてくるような緊迫した序盤。
運命を感じさせながらも異臭を放つ、生々しい中盤。
劇的な展開を見せる終盤、そしてエピローグと、息つく暇もなく動く局面がまるで、
それぞれの役割、互いの動きを知る正座のように黄道を回転していきます。
「名わき役…ヒーロー=G=ヒロインーヒロインの妹」
分子レベルの引力(運命)でつながれた関係の中でも、ひと際強くひかれあう二人。
その光の強さで隠れがちですが、名わき役が良い仕事をします。
こういうの大好きです。是非外伝を!
ちなみにここ数日の私の口癖が
「甘い、匂いがする」
その宇宙艦には誰も乗っていなかった。ただ死体だけが、たんまりとあるだけだった。
一体なにが起きたのか? しかし、拿捕されたその艦を調べるため内部へ突入した突撃隊員も、謎の死を遂げる。それはあたかも、自殺……のように見えた。
そんなショッキングな冒頭から始まる本作が、どんなお話であるかを説明することは、極めて困難だ。
謎の死から始まるミステリー色を孕んだSFは、やがてホラーの足音を読者に聞かせ、謎の異性生物の存在を匂わせる。
じわりじわりと展開する恐怖。唐突に襲ってくる敵。緊迫の駆け引き。から一転、いちゃいちゃな恋愛物語へ発展するや、グルメ? 虫? 性描写? 脱出劇?と、次から次へ、読者を弄ぶようにジャンルが変転する。六面体を覆うモザイクが、くるりくりると作者の手の中で巡るうちに徐々に色が揃い、最後のピースがルービック教授のマヌーバ―によって入れ替わったとき、本作の題名の意味がぴしりと嵌まって、胸を打ち震わせるような感動が押し寄せてくる。
もう、なにがなんだか分からないが、こんな小説、初めて読んだ。これぞまさしく、読むルービック・キューブ。
ハードなSFからホラー、そして恋愛に情感あふれる人間ドラマまで、各ジャンルの良さを濃縮した面白さでした。
SF好きなら、宇宙船を舞台にした閉鎖空間のサスペンスは堪らないはず。
筆力の高い作者さんですから、細部の描写も抜かりはありません。
前半はミステリをも思わせる緊迫した展開で、ぐいぐい読ませてくれます。
一番オススメしたいのは、普段硬派のSFを読まない恋愛ジャンル好きの皆さんです。
キッチリと描かれた「大人の」恋愛模様には、大満足されるでしょう。
このドラマの行く末が、後半のページをめくらせるもう一つのエンジンです。
ただただ甘いだけではなく、だからといって血生臭いアクションに始終するわけでもない。
なるほど、これがジャンルを総ざらえする面白さか、と納得させられました。
何より、先の予測をさせないオリジナリティ、これこそが本作最大の魅力かもしれません。
こんな話、他では読めませんよー!
ジャンルはSF。
しかしこの物語には、そういった一つのジャンルでは括りきれないほど様々な要素が込められています。
前半は、しっかりと作り込まれた世界観からなる本格SFミステリー。
ところが『皆死んでいる』はずの艦内で、ヒロインがとある青年と出会ったことから、ストーリーは大きな転換を迎えます。
奇妙な虫、不気味な教団、軍人としての責務、謎めいた青年の目的――多くのものと戦わねばならなくなったヒロインですが、その傍に、一筋の光が芽生え始めます。
ええ、そうです……恋ですよ、恋!
謎に満ちた緊張感の中、描かれる恋愛模様のもどかしさ、切なさときたらもう、キュンキュン通り越してギュンギュン胸を掴まれます!!
SF、ミステリー、恋愛、更にはちらりとホラーな描写もあり(オバケとは違ったタイプのやつです……)、どこまでも目が離せないこの作品。
皆様も是非、この奇跡の軌跡を描く螺旋に飲み込まれてみてください!!
まずこの物語、私は単純に「面白く」「良い」作品だと思いました。
この作品を一言で言うなら「新感覚SF」でしょうか。SFはSFなのですが、SFである事に重点を置き過ぎておらず、話の中に妙なリアリティを感じます。
シリアス9コメディ1くらいで割と重めの作品ではありますが、文章が丁寧でありながらもライトで、非常に読みやすくてサクサク読めます。
SFや恋愛や謎が巧妙にからまり合うストーリーも素晴らしく、そして何より登場人物が皆魅力的で、読み進めるうちにキャラクター達の行動から目が離せなくなること間違いなしです。
恋愛色が強く、純粋なSFだと思って読み始めると中盤辺りで少しスローペースだなと思うかもしれませんが、その恋愛色が後にこの物語の「意味」をズドンと教えてくれます。本当に無駄がありません。最後まで読みきった後の清々しさ、感動は中々味わえないものです。是非皆様にもこの感動を味わっていただきたいと思います。
ちょっと言わせてくれ。俺が最初に応援コメントを残したとき
私のお話の最大の特徴は
「タグとジャンルを何度も確認してしまう」ことです
ということを俺は作者様から言われたんだ。
「? どういうこっちゃい?」
と思ったんだけど、それがまあ! なんてこった! これ以上この作品を表現した言葉が無いくらい、素晴らしい表現だわ! まずこの作品はSFだ! だが同時にミステリーでもあり! ミリタリーでもあり! 恋愛でもある! つまりSFミステリーミリタリー恋愛だ! そして一部の人にはキツイ残酷描写もあるぞ!(スプラッタではない!けれども刺さる人には下手なスプラッタより刺さるぞ!)どういうことだ? と思った人! さあ見るんだ! そして即思うぞ! ああ、嘘は言ってないわ、と……
失礼しました。
タグやジャンルの件も非常に魅力を醸し出していますが、それだけではありません。地の文がすごく読みやすい(つっかえたこと無し)、キャラが魅力的(全員いいキャラですが個人的にはドクですね)、謎が謎呼ぶストーリー(最初に強烈に感じる部分はここでしょう)。そして何より作者様本人も言っていましたが、ものすごく応援コメントが充実しています。これだけでもすごく楽しいです。作品を楽しみつつ、違う点でも楽しめる。お見事な作品です。
軍勤めのショウ伍長は家族を養うため、いずれはお金持ちと結婚して寿退社をしたいと願っていた。
しかし任務で訪れた宇宙船で奇妙な事件に巻き込まれ、そこでアインという青年と出会う。
アインは『生命回帰教』という危険な宗教団体の重要人物であり、二人は船に取り残されることを余儀なくされてしまう。
育った環境も価値観も全く違うショウとアイン。当初は警戒していたものの、彼に理解を示していくショウ。アインもショウと一緒にいることで、今までになかった想いが芽生え始める。
ジャンルはSFですが恋愛要素も強く、時に笑ってしまうようなショウとアインのやり取りは読んでいて癒されました。
終盤辛くなる場面もありましたが、最後まで読んだ時それを上回る感動がありました。
ネタバレになるため詳しくは書けませんが、個人的にはアインと関係の深いあるキャラクターが非常に気に入りました。誰のことかは、皆さん読んで確かめて見て下さい。
連絡途絶した仲間を救出に向かう主人公:ショウ。けれども救出に向かった班員も自死を始めてしまう。
そんな不穏な状況から始まった展開に「なんだこの不安感、気になる展開……なにより早く安心させてくれっ!」と一章は光の速さで読み終わってしまいました(笑
それからも気になる引きを多く残し、それでいて緊張感が高くなり過ぎないよう配慮された息抜きシーン。そんな展開の波に書き手側の視点からも唸らされてしまいました。
少しずつ女性らしさを見せてくるショウの姿に「ああ、映像付きで見てみたいな」と思う反面、二章の展開を想像すると少しばかり躊躇する、そんな作品でした(見た人だけわかってくださいw
通信途絶した第2突撃歩兵隊の安否確認と調査のため、拿捕した客船に赴くショウ・サクラギ伍長…
そこで見つけたのは、頸を掻き切り自死していた仲間――そして、金の髪と青い目をした青年だった。
次々と自死していく同僚、不穏な羽音、そんな中、サクラギ伍長は青い目の青年と二人、客船に残ることになる―――
不気味なSFホラーと、甘いロマンスの重なりが、相乗効果でより不気味に、より甘い世界を生み出していきます。
なにより、この作者様の書かれるヒロインは『応援』したくなるのです。そして、そんな彼女を『応援』しているうちに、読んでいる自分自身も元気づけられる、そんな優しいお話です。
正月休みも後半です。お仕事に戻られる前に、優しさと勇気を分けてもらいませんか?
完結するまでレビューはしないと決めていたのですが、他の方が「一緒に連載を追い掛けてほしい」と書いているのを見て、私も今のうちに広がって多くの人に連載を楽しんでほしい!と思ったため書きます。現在最新話は40話です。
密室と化した宇宙船を舞台に物語が進んでいきます。
謎の宗教団体が使っていた艦に乗り込んだ主人公の女性・ショウ伍長とその仲間たち。でも艦の中で彼女らを待っていたのは、数々の死体と宗教団体の唯一の生存者である謎の美青年・アインだった。
宇宙を舞台にしているところや生命倫理に触れるところはSFですが、謎の宗教団体の教義や密室における得体のしれない死体、寄生虫の存在の描写などはホラーでもあり、宇宙を舞台にした未来ものながらも肉弾戦が盛り込まれているところはアクションものでもあり――また不思議なことに、軍側の唯一の生き残りとなったショウ伍長と軍に疑われて捕縛された美青年・アインとの関係は恋愛もの(ラブコメっぽいところも!?)でもあり、いろんな角度から楽しめる作品です。
いつの時代であっても人の心は変わらない。
私は恋愛脳なので伍長とアインはすべてを捨てて二人でどこか遠い星に行ってしまえばいいのでは!?などと思ってしまうのですが、責任感の強い伍長がそんな軽率なことをするわけがなく、でもいろんなしがらみから解放されてほしいとも思うととてももどかしく……。
何より死体の謎とこの宗教団体の正体を突き止めるまでは!
読者はきっとみんなついていくことでしょう。
毎日はらはらどきどきしながら続きを読んでいます。
いろいろ早く解明されてほしいような、永遠に終わらないでほしいような……。
もうすっかり自分の中では根付いてしまった、こちらの作者様の作風
何度も何度もジャンルを確認して、何度も何度もタグを確認して……
そして頷くのです、うんコレコレ!この感じって。
なんといいましょうか、ぶらりと入った喫茶店でコーヒーを頼んだら美味しいコーヒーが出てきて、タイムサービスのモーニングセットがサービスでついてトーストやゆでたまご、サラダに締めのデザートまで出てきた! そんな感じですね(混乱させてすいません)
ある宗教組織の宇宙船で指導者の後継者選びが行われていた、その宇宙船を軍隊が捜索して……、とそんな出だしで始まるとやっぱりSF。
その軍隊の女性兵士ショウと宗教組織の『謎の男性』アインとの恋バナになると恋愛。さらには隠された遺伝子の謎、宗教組織の目的や行動を話し出すとミステリー。
一粒で二度美味しいでは無いですけれど、一粒で三度も四度も美味しい物語です。
最後にタイトルの回収が出てきた時には、やっぱり美味しいコーヒーだったと思えるこの作品、どうぞ皆様もご堪能ください。
近未来の宇宙。
作戦で突入した艦の中で、次々と自死していく仲間たち。
現れた謎の美青年。死亡していた『生命回帰教』の教祖——
この先いったい何が起こるのか、謎が謎を呼ぶ息の詰まる展開に、ページを繰る手が止まらない!
緊迫感溢れる、非常にスリリングなSF作品です。
ぴんと張り詰めた空気の描写もさることながら、人間関係の描写も丁寧で惹き込まれます。
特にショウとアインの間で起こる考え方の齟齬は、互いのバックグラウンドの違いが原因であり、アインの属する『生命回帰教』の正体にも繋がる重要な伏線がやり取りの中に自然に組み込まれていて、思わず唸りました。
私のお気に入りはミステリアスなイケメン・アイン。謎に包まれた素性も気になるし、ショウに対するアプローチ(?)にもぐっと来ます。
一話一話の引きも上手で、毎回の更新を心待ちにしています。リアルタイムで連載を追う楽しさのある作品だと思います。