竜の記憶、竜騎士の記憶

幾千年の時を越えても戦い終えることのなかった

竜たちは、現し世によみがえって幾たびも戦い

それでもつかぬ決着の果てに人々は畏れ

その繰り返しの再来ばかり告げる咆哮もあったが

これに拮抗して立つ騎士たちの姿あり

竜の呪いを畏れず立つものたちをして

人々は彼らを取り巻く非業の呪いを畏れ敬い

その念から竜騎士と呼んだ

決して勝ち得ないであろう竜との戦に

何たびも何たびも仲間も従者もお家を失ってなお

竜に食い下がり討ち果たしその遺骸に住む羽目に

なりてもなお竜退治に進む彼らの勇気と豪胆なることに

願わくばその呪いが解けるようにとそっと

再びの筆を執る運びは、何も私だけではないだろう


竜騎士リアス・カーヴィナは数多竜との戦いを通して

自らの家柄の持つ妄執にも勝利し

今や空の伝説と呼ばれる銀竜ヴェインと共闘する

心臓竜鱗をいくつも得てこれをもて転身し

果たしてアルマゲスト姫を救い

竜の祭司イツァンの野望を阻止することが出来るのか?

今はその流れにあって結末に至るまでのちからを

与えてくれた聞き手に感謝しここにその記憶を記した

願わくば無事に竜騎士リアスの物語を語り終えられるように

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竜騎士リアス・カーヴィナ ウゴカッタン @kak16kyou

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