火を利用する 熱反射と防水布
焚き火の火力を無駄にしてはいないだろうか。何人かで火を囲むならいいが、一人二人で焚き火を使うとなると人がいない部分に放射される熱は無駄になる。
人がいない方向は、焚き火を中心にテントの反対側になるだろう。そしてそちらは風下だ。熱がどんどん逃げていくことになる。その分燃料を無駄にすることとなる。もったいないじゃないか。
焚き火の風下に火の粉が直接当たらない距離をあけて二本の柱を立てる。柱の間にロープを張り、燃えにくい素材のシートをかけて熱反射板にしよう。濡れた衣類を乾かすために使ってもいい。反射板があるだけで暖かさがかなり違う。
反射板に使うシートはコットン100パーセントのシーツにワックスを塗った防水布を使うといい。割と軽く、しかも安価に自作できる。
ワックスはロウソクに使われるパラフィンワックス。パラフィンワックスだけでもいいが、古典的なグリーンランドワックスのレシピではミツロウとパラフィンワックスを1:1。湯煎で溶かし混ぜる。柔らかく丈夫な仕上がりにしたければマイクロクリスタリンワックスやボイルドリンシードオイルを混ぜる方法がある。まあ面倒だったらサーフィンボード用の滑り止めワックスで代用が可能だ。
このワックスを塗った防水布はテントやそのほかの用途にも使えるので一つか二つくらい作ってもいいかもしれない。撥水性があるし、多少の火の粉がかかっても染み込んだワックスが溶けるだけで穴があいたりしない。しかも作り方はワックスを塗り込んでアイロンをかけるかドライヤーで溶かすだけだ。
手を抜きたければ溶けたワックスにシーツを漬け込んで干し、軽く全体を揉んで余計なワックスを落としてもいい。ワックスが大量に無駄になるからもったいないけどね。あとやけどには気をつけて。
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