片隅に
いまいる場所は
四隅のある三畳の部屋
この部屋の片隅に、
淋しがり屋の僕がいる
ドアの軋む音、
人の通る足音に、耳を澄まし、
怯えながらも付いていく
朝も夕も変わらぬ光
与えられるのは、薄荷のキャンディ
鼻を通る紅の香
目を貫く青い空
くすぐってくる黄色のパンジー
この世界の真ん中に、
立ちすくんでいる僕がいる
目を塞げば見なくて済む世界
耳を閉じれば聞かなくて済む世界
口を開けばあなたと必ずぶつかる世界
この世界の片隅に、
淋しがり屋の僕はいる
だから、僕は僕を迎えにいくよ
僕が僕を生きるのだから。
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