戦争や陰謀が多めの異世界にあまり幸せじゃない少年が転移するファンタジーの三作目です。
シリーズの区切りごとに別作品にする少し前の方法で書かれたカクヨム投稿作品なので、前作と前々作を読んでない方はまずそちらを読むことをおすすめします。
この作品の主人公は異世界転移者で、魔術師で、教官で、姫君に仕える存在で…といろんな属性を持たされて困ってる少年なのですが、前作までがヒロインとの主従関係が主軸にあった話だとすると、今回は主人公が教官であることにスポットライトを当て、学校の人間関係をメインにした内容でした。
キーパーソンに魔女や騎士がいるのはこれまでとお話と共通していますが、今作ではさらに前世代から引き継がれる因縁要素込みの少しダークな魔法学校物の世界観が楽しめます。
魔法と謎が関わる不思議アイテムもたくさん出てくるので、ファンタジーな雰囲気満点でわくわくです!
物語の展開的には、自己否定感が強めだった主人公がきちんと学校の先生としての自覚を深め、生徒の頑張りに影響されて成長する姿にぐっときました。
毎回主人公の自己犠牲の流血描写が入るのがこのシリーズの特徴なのですが、今までよりもそこに至るまでの心理描写が前向きになってきたような気がして嬉しかったです。
そんな感じで一応は問題解決して終わっても、ゲストヒロインとの交流その他諸々はほろ苦な結末なわけですが、そういうところも含めて刺さる人には刺さる作品だと思います。
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