第33話 もしかしたら100歳も夢ではないかもと

最後に施設を訪れた際、職員の方から、先におかんの幼なじみの方が入所されていて、お互い顔を見て直ぐに気づいたという事でした。

過去の記憶はしっかりしている様です。

その方とよく話をして楽しそうにしているとのことで、私も安心すると同時に、やはりおかんは運がいいのだとおもいました。

その事を妻にも話すと、「このまま、100歳までいけるんとちがう」と妻がいい、私も「そうかもしれん、この状態なら長生きしてもらいたいなあ」などと、話をしていました。

こうした、安心した日々が続き、1週間があっと言う間に過ぎました。

何事も無く、おかんの存在もついつい忘れるほどでした。

おかんがこうなる前とほぼ変わらない、生活でした。

当然、当分はこの状況が継続する物と思っておりました。


しかしわからないうちに、どうやら変化が起きていた様でした。

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