哲学という一見難解なモチーフを、日常の柔らかな風景と、ゆるやかな会話、そして小さな謎でくるんで、やさしく解説してくれる良書。作者さんの知性と良心を感じる小説です。
引っ越し先からちょっと帰省、みたいな感じです。
女子院生である東雲理子の専門は「哲学」である。論文のテーマに悩んだり、一般的な院生と変わらない生活を送る理子の元にちょっとした謎が舞い込む。哲学。と言われると難しい印象があります。聞いたこ…続きを読む
哲学書などを読まなくなって久しく、最近、哲学という文字を書籍中で見たのは、とあるキャラの『哲学的意味がありますか?』という台詞くらいなものでした。本作のライトミステリーの中に散見される哲学的な知…続きを読む
本作の舞台は現代の日本です。 日本で暮らす私にとって、本来は真新しくもなんともないはずのその世界。しかしなぜ、本作に広がる世界は新鮮な世界としてこの目に映り込んで来るのでしょうか?どうやらそれ…続きを読む
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