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王様とからす

王様とからす

斉藤なっぱ

おすすめレビュー

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★★★
★16
6人が評価しました
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本文ありのおすすめレビュー

  • 柊圭介
    1562件の
    レビューを投稿
    ★★★ Excellent!!!

    卑屈という感情

    卑屈という感情は厄介である。どれだけ注ぎ込まれた愛情も、この感情が何もかもなかったことにしてしまう。ともすれば愛情を注がれること自体を侮蔑する。カラスが卑屈な心を持つに至るのは致し方ないかも知れない。しかしその心に固執し、王様から与えられたものを侮蔑でもって冷笑する。そんなカラスはある意味可哀そうだとも言える。卑屈さは、歪んだ自己愛のひとつではないだろうか。
    失って初めて気づく。気づいた時はもう遅い。
    簡単に読める、でも読み流せない。
    辛口のイソップ童話のようなお話。

    • 2020年8月12日 08:38