5ー10
音とともに、何もない空間から影が、闇が、広がる。
「渡さない。そう、忠告差し上げたと思いましたが……」
黒い闇を背負い、現れたのはメイド姿のエリザベスだった。
「こうして貴女と相対するのも久しいですね。老体に鞭打ってこんな所までーー」
「ぎゃあぎゃあと
モルガナはエリザベスの言葉を遮り不敵に笑う。
❇︎
広場、中央の方で何か騒がしい。
ルニアはなぜ、周囲が静止していてご主人様も動かないのか、理解できず混乱していた。
だがこれがご主人様の師である、モルガナが行なっていることは本能的に察知していた。
つい先刻、鐘の音が鳴り響き、颯爽と天から白馬が現れ、甲冑姿の少女が舞い降りた。
顔までは見えなかったがルニアは燦然と輝く銀髪を目に捉えていた。
ルニアはご主人様の固く握る手を振りほどき、その場に残して駆けた。
一度、後ろを振り返ると微動だにしないご主人様が一点を見つめている。
ルニアは急いだ。
こんな状況が長時間、続くわけもない。
ルニアはこの異常事態が収束する前に行かなくてはと気が
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます