10への応援コメント
ついに真帆とステラが、互いに「ごめん」を言い合えた場面は胸にきました。ずっと泣かなかったステラが子供のように泣き、「あんただけは絶対殴らないって決めてた」と明かすところに、真帆がどれほど大切な存在だったのかが凝縮されています。
そして「宇宙で一番格好いい女の子にして」という曖昧な魔法が、二人が初めて一緒に遊んだ頃のステラを呼び戻すのが素敵ですね。「あんたやっぱり宇宙で一番最高の魔法使いだよ」という返しまで含めて、二人の友情がようやく同じ場所に戻ってきた感じがしました。
作者からの返信
板野かな様
ちょっと恥ずかしいのですが、この回を読み直していたら自分の涙腺に響いてしまいましたね……。
これまで何かしてもらってばかりの真帆が、自分から「何かをしてあげる」ことが書けて感無量でした。
いくつか前のコメントでも述べた通り、ステラは自分の中でかなり手応えを感じた子だったりします。それだけの思いを抱かせる子ではあったな、と改めて思いました。親バカならぬ作者バカですが。
9への応援コメント
真帆がとうとう真正面から怒れたのが、とても気持ちのいい回でした。「あたしのステラはあんたたちの肥やしじゃない」という叫びに、これまで溜め込んできた友情も後悔も全部乗っている感じがします。
そして、昔憧れて手に入れた「ほしくずのステッキ」がここで再登場し、しかも現代魔法の仕組みまで腑に落ちる展開が見事ですね。あれだけ「思ってたのと違う」と言っていた真帆が、自分の大好きだった魔法を通じて現代魔法を理解する瞬間なのが嬉しかったです。
作者からの返信
板野かな様
ここはやはりこの物語のキモなので書くときは気合を入れていました。
呪文の類を考えるのが非常に苦手で避けがちなのですが、ここだけは逃げずに向き合った当時の私をちょっと誉めてやりたいです。
魔法を使ってみてようやく現代魔法の仕組みに気付くという流れはたまたま生まれたものの筈ですが、いい具合のコメディに仕上がったので気に入っています。
8への応援コメント
FTHの「なりたい自分になれる」という華やかな建前の裏で、スター寮という露骨な実力階級社会が組まれているのが面白いですね。真帆がその空気に圧倒される一方、ソラミちゃんはむしろ興味を示すあたりも二人らしいです。
そしてついにステラとの再会……! 殴りかかるほど怒っているのに、「今頃こんなとこ来やがって」という言葉からは、怒りだけではない感情が溢れているようで胸が締め付けられました。
作者からの返信
板野かな様
ソラミちゃんは上昇志向が強い子なので、これくらい実力主義の方がやる気スイッチが入るようです(なので田舎で浮く)。
この辺は書いている方も、ステラが不憫で申し訳ない気持ちがあったように思います。そういう子だと設定してるとはいえ、真帆が本当に不甲斐ない……。
7への応援コメント
今回はソラミちゃんの不器用な優しさが、とてもよく出ていました。散々きついことを言いながら、五日も休んだ真帆を心配してホウキで家まで来て、シャワーを浴びさせて部屋まで片付け、泣きつかれても結局は膝を貸している――この子、本当に面倒見がいいですね。
そして「死にたい」と言っていた真帆が、最後には「ステラに会って頑張れって言いたい、それまでは死にたくない」と自分の言葉で言えたところが胸に残りました。ステラの手紙も、怒りの向こうにまだ「ちゃんとお別れがしたい」という友情が残っていたのだと分かって切ないです。
作者からの返信
板野かな様
ステラにしてもソラミちゃんにしても、二人して真帆に甘いというか温情をかけているのに、作者としても驚きました。いい子達ですよ。
真帆は常にウジウジしてる分、このままではいけない! と決意する場面は特に大事だと気を引き締めていたように思います。
6への応援コメント
今回は、真帆が初めて「魔女学校らしい授業」を受ける回なのに、その中身が魔法陣の入力と制御というほとんどプログラミングなのが、この作品らしくて面白かったです。先生の「魔力適正ゼロでも現代魔法なら使える」という説明も、真帆の夢を否定せず別の道をきちんと示していて印象的でした。
そして後半、ステラがダンス部の中で実は浮いているらしいことが見えてきたうえに、最後のプリクラ……。真帆から見ればずっと「輝く側」だったステラにも別の苦しさがあるのだと分かって、一気に二人の関係がまた動き出しそうな引きでした。
作者からの返信
板野かな様
田舎の公立中学だと、高い目標を持っていてそこへまっすぐ努力できるような子はどんな場所にいても浮いてしまうので……という、田舎怨嗟の回でした。
魔法がインフラの基盤になっているような世界の魔法って、やっぱり「再現性があって誰にでも使える」ようなものになるだろうなということで、よくある感じのこういう魔法になりました。
ヒキのために嫌な目に遭わせてごめん、とステラに謝りたい気持になります。
5への応援コメント
ステラとの関係が壊れた原因が、決定的な裏切りではなく「眩しすぎて隣にいるのがつらかった」という真帆自身の痛みだったのが切ないですね。ステラはずっと真帆を友達として対等に見ているのに、その善意すら真帆には苦しくなってしまうところが胸に残りました。
そして最後にソラミちゃんが容赦なく「勝手に関係を絶っただけ」と言い切るのが実に彼女らしいです。重たい回想のあとだけに、この遠慮のなさが妙に頼もしく感じられました。
作者からの返信
板野かな様
相手は何も悪くない、むしろこちらに気をつかってくれているくらいなのに、それが却って申し訳ないやら何やらで自分から関係を絶ってしまうという真帆の行動パターンのモデルが、何をかくそう私自身でありまして。
真帆はかなり私のダメな部分を反映しているキャラクターなので、ソラミちゃんの舌鋒も冴えわたることになりました。
4 への応援コメント
ステラとの友情の始まり、思っていた以上に強烈でした。リルファンタウンでは真帆の得意なことをまっすぐ「すげえ」と認め、学校ではその真帆を守るために文字通り殴り込む――乱暴ではあるけれど、ステラなりの一直線な好意がよく伝わってきます。
「魔女子」と呼ぶのをやめて「真帆」と呼ぶ、その切り替わりも印象的でした。今の険悪な二人を知っているだけに、こんな鮮烈な始まりだったのかと思うと胸がチクッとします。
作者からの返信
板野かな様
ステラは書いていて手応えのあるキャラクターの一人でしたね。
しかし読み返してみると、ちょっと問題児がすぎましたね……。暴力はいけない。
その分、印象深いシーンに出来たようでなによりです。
なんとなく、安室奈美恵さんを幼くした感じの子や、エンジェルブルーなどの平成女児服が似合いそうな子といった子でビジュアルイメージを組んでいたのですが、今見るとほぼ「オタクに優しいギャル」ですね……。
3への応援コメント
グリンピアの少しくたびれた日常感と、そこに黒マントの魔女が普通に歩いている風景が、この作品らしくていいですね。真帆が机の下に隠れるところから、鈴木さんが実は「いじめっ子」ではなく「元親友」だったと分かる流れは、ぐっと物語の核心に近づいた感じがしました。
そしてソラミちゃん、ドライに見えてちゃんと真帆の話には興味があるのが可愛いです。薄緑の瞳が少し輝いた、というところに二人の距離感がよく出ています。
作者からの返信
板野かなさま
グリンピアは私が過去に買い物をしたことがある、田舎の小さなモールやショッピングセンターをいくつかモデルにしています。田舎ではこういう施設に足を向けて寝られないので、ちょっとした愛着があるのでした。
ソラミちゃんは辛辣ですが、相応に好奇心がある子なのですよ……。
鈴木さんについては、これからの展開をお楽しみくださいということで。
2への応援コメント
真帆にとって夢の世界である異世界を、藤原さんが「ゲームも漫画もスマホもない」と現実的な目線で語る対比がとても好きです。お互いに相手の世界を羨ましがる「無いものねだり」が、この作品の異世界交流ものとしての面白さをよく表していますね。
そして、一九九九年の大魔王降臨からスポットゲーム、さらに教育や福祉へと魔法技術が社会に浸透していった流れが面白いです。最後に、そんな恵まれた時代に生まれた真帆自身が、それでも現実の学校では「不思議ちゃん」扱いされていることが示されるのも印象に残りました。
作者からの返信
板野かな様
この一九九九年に本当に大魔王がやってきたことからなし崩しに異世界間交流がはじまった……という設定、我ながらバカバカしいとは思いつつも、拙作の中で使い回しております(世界設定が繋がってるだけでストーリー上は繋がっていないものがほとんどですが)。
現代日本で育った主人公が科学知識を用いて魔法の世界で無双するような、両世界の均衡の取れていない異世界ファンタジーなどを読むと居心地が悪くなる方なので、どちらもなるべくイーブンになるようには心がけていました。
1への応援コメント
「魔女学校に通っているのに連立方程式」というギャップがいいですね。しかも数学が秘薬の調合に必要だときっちり理屈を通されてしまうのが面白く、真帆の「こんなはずじゃなかった」感が可愛らしいです。
ソラミちゃんの「考えるな感じろ」「ワーッときたらシュバーッ」という昔ながらの魔法修行の説明も好きです(笑)。夢と魔法の異世界なのに、フリースクールや自治体との提携、受験勉強まで存在するという現代的な世界観が、とても自然に立ち上がる第一話でした。
作者からの返信
板野かな様
こちらにもコメントありがとうございます。
魔法の存在がオープンになっていて普通の中学生も手順を踏めば魔法が使えることが周知されれば、こういったスタイルの魔法学校も出てくるのではないか? それに現代日本育ちなのに魔法学校に行きたいと考える子は一般的な学校には馴染めなさそうだな……と考えたのが本作の出発点だったような気がします(森の中の学校や猫の先生などはとある漫画が元ネタですが)。
真帆が非常にヘタレな子な分、ソラミちゃんはツッコミ役として頑張ってもらおうと意識したら、非常に辛辣な子になりました。書いていて楽しかったのですが。
真帆の数学アレルギーは私の中学時代を多少下敷きにしております……。
11への応援コメント
本当に面白かったです! 仲直りできて、自分に少しの自信が持てて、よかった……。
短編の方でも思いましたが、スポットの設定がとても秀逸です。キラキラしたファンシーな異世界とじめっと嫌な(でもそれだけではない)現実世界の対比が美しかったです。魔法は憧れであり力であり希望でもある。結局最後にものを言うのは人間の意思だけど、魔法があったからこそ一歩踏み出せたし、友情を取り戻せた。
たいへん良い現代ファンタジーでした。ありがとうございます。
作者からの返信
西園寺兼続様
完走、そして感想ありがとうございます(なんか洒落のようになってしまいました)……!
頂いたコメントを読みながら、書き終えた時のことを思い出しました。
私は望月真帆より後ろ向きの受け身人間なので、そんな自分が「ヘタレな子が勇気を振り絞って一歩前進する」「友達のために頑張れる」という前向きな物語を書けたことに驚きつつ手応えを感じておりました……。
魔法が出てくる女児アニメや児童文学の影響で書かれたものなので、本作も先行作の魔法によって生み出されたものと言えるかもしれません(ちょっとクサいですね)。
そういえばスポットも某女児アニメに出てきたシステムを参照に設定したものでした。
改めてお付き合いいただきありがとうございます。
連載作、どちらも楽しみにしております。
9への応援コメント
リルファンタウンで頑張った成果というか「好き」が実を結んだんですね。しかし、リルファンとFTHが地続きなのは結構えぐい。あそこで楽しんだ女の子たちに、シームレスにギラギラとドロドロの世界に行ける導線が敷かれていると。
あと、なんだか……スクールカーストの解像度が高くて心がぎゅっとなります。言語化能力すごいですよ、本当に。
作者からの返信
西園寺兼続様
もったいない評価をありがとうございます……!
スクールカーストについては、まだ「スクールカースト」という言葉が一般的でなかったような大昔からつらつら考えがちだったので、その成果が出ているのかもしれません。
リルファンとFTHが地続きなのは、良くも悪くも女児〜女子向けカルチャーは現状そうなっていることの反映ですね。プリキュア好きだった子も成長するにつれ学園もの恋愛ものを好むようになりがちだし、大人はそれを見越して商品を展開する……というような。
そんなカルチャーへの愛憎が本作のテーマの一つかもしれません。
7への応援コメント
明暗分かれたと思ってたのに、その明るい側にいる子の苦しみがまったく目に入っていなかったと! いち読者ながら、強さゆえの無神経なんだと思ってたのが恥ずかしいです。
望月ちゃんもうダメダメなのにぜんぶ共感できちゃって凄いです。あとソラミちゃんの火の玉ストレートがほんとにカッコいい。ドライなのに優しいんだ……
作者からの返信
こちらにもコメントありがとうございます!
私自身が明るくて屈託なく人生を謳歌してるように見える側にも辛さや苦しさがあることに大きくなるまで気付かなかった奴なので、この辺は反省というか自己嫌悪がかなり乗ってる所ですね……。
真帆は書いてる私も呆れるほどダメな子だったので、「コイツを下手に甘やかしてはいけない!」という親心がソラミちゃんの一見キツいキャラクターにあらわれたのだと思われます。結局なんだかんだで優しい子なんですけどね。
望月真帆がこの後どうするのか、友情は復活するのか、見守って頂けますと幸いです。
5への応援コメント
うっ……てなる感覚の言語化能力がすごいです……衝撃が来ました。幼い頃に明暗分かれていくのを自覚しちゃうあの感じ、本当に分かります。向こう側にいる子の眩しさも無神経さも、目に痛いんですよね。それで情けないのは自分というのもまた泣けちゃう。
リルファン紳士は笑いました。ゆるっとしたファンタジーなのに現実的なキモさが凄い。
作者からの返信
西園寺兼続様
コメントありがとうございます!
私も明るくて社交的な子には勝手に引け目を感じていじけるタイプの人間なので、このテの感情はよくわかる方なんですよね。分かっていいものかどうかはともかく。
小説を書く際にはキャラクター、特に主人公や視点人物にはなるべく私自身を反映させないことを心がけていたんですが、本作の主人公には自分のみっともなさが結構そのまま出てしまっております。
リルファン紳士、確か執筆時に女児アニメファンの大きなお友達が○○紳士と呼ばれていたか自称されていた場面を見かけ採用したものの筈です。何の作品だったかは記憶があやふやですが……。
この件、久々に読み返して自分で笑ってしまいました。昔の私はアホなことをのびのびと書いておりました。
11への応援コメント
今作も面白かったです!
ただ、真帆ちゃんが、余りにあまりだったため、かなりイライラしてしまいました。。。
ただ、ラストの流れはとてもスッキリするものでした。
将来は、ウーン、一芸に秀でてる、特別な魔法使いということで、いかがでしょうか?
作者からの返信
yahansugi様
こちらの方もお読みいただき、ありがとうございます…!
真帆のことはこちらも「仕様のない奴だな」と呆れつつ書いておりましたが、拙作の中で私自身に一番似ている子がこの子だったりしますね……。これまで私とは似ても似つかないような子達を書いていたので、反動で弱虫な子を書いてみたくなったように記憶しています。
この時は大人になった真帆を別作品で出す予定を立てていたような気がするのですが、なかなかその機がやってこないまま今に至っております。
11への応援コメント
大変遅くなりましたが、読了いたしました!
とても面白かったです。
この世界に住みたいと思いました。
まほちゃんが、ダンス部の女の子に星屑をかけるところはすっきりしました!
こちら、児童文学のコンテストに応募されたらいいと思います!
作者からの返信
お読みくださってありがとうございます。
住んでみたくなるような不思議な世界、こんなだったらいいのにな……という世界を描くのが目標だったところもあるので、そう仰っていただけたのがとても嬉しいです。
真帆は本当にウジウジした子だったので、自分で書いていてよくやったなと思いました。
もし児童向けのコンテストがあれば、ダメもとで検討してみます……。
11への応援コメント
ステラとの一件を経て、真帆が現代魔法を「思っていた魔法と違うもの」ではなく、「自分みたいな子の夢を叶えられるもの」と捉え直したのが、とてもきれいな着地でした。椅子をポニーに変える魔法も、実用性よりまず「楽しい」を大切にする真帆らしさがそのまま形になっていて好きです。
そして最後の、ステラ手作りの杖のチャーム。「あたしの魔法がかけてあるから」という言葉が、真帆にとって本物の魔法になっているのが素敵でした。
作者からの返信
板野かな様
コメントを頂いたことがきっかけで久しぶりに本作を読み返したのですが、自分でも驚くほどの奇麗な着地っぷりに目を見張りました。
自分に成長物語が書けるとは思ってなかったので、本作を完成させたことは当時自信に繋がりましたね。
ステラには格好良く旅立ってほしかったので、こんなラストになりました。
こちらも最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。