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母は毒入りの焼き菓子をいつものように幸せそうな顔で食べて、いつものように幸せそうな顔で血を吐いて死んだ。
これが毎日食べられるんなら、不死身の体も悪くないなあ。
その細く掠れた声は独り言だったのだろう。
それを聞いた私の身体は硬直していたし、偶々居合わせていた父は、今まで見たこともないような馬鹿面を惨めに晒していた。
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