第5話 小川の夏
僕が訪れた【松原市小川】は川沿いの地域ではあるが決して小さな川ではなく、ここから少し移動すれば大阪市内に行くことが出来るのだ。
「(小川だ!小川!)」
僕は小川とは全く縁もないのになぜか嬉しくなってバイクを走らせる(勿論来た目的は忘れていない)。そして川沿いの道を通っていると
「・・・もう、25年か。」
僕は空を向くとあの日から25年経ったとは信じられない気持ちでいた。しかし25年前に確かに僕には
ー1992年・夏ー
河内松原駅で準急列車に乗り換えると僕達は阿倍野橋駅へと向かい、そこで降りる。そこから皆でJR
「(わああ!カッコいい!)」
周りの皆は電車に興味がないのかやけに静かだったが僕は目を光らせるほど感動していた。
「(これに乗ってどこへ行くんだろう!)」
大人の指示にしたがって電車に乗って席に座ると僕のドキドキワクワクはもう止まらない!電車が出ると景色を眺めて楽しんでいた。
「うわあ!海だ!!」
他の子供達の反応はほぼ皆無の鉄道の旅だが僕だけは特急の旅が楽しかったのか笑顔が凄かったのだ。だが実は特急の乗車はこれが初めてではない。
ーさらに遡ること2年前ー
僕は母と弟と3人で駅のホームにいると新幹線が到着した。その新幹線に乗るとのぞみ号の写真入りの下敷きらしきものをもらった僕はそれを持ちながら窓から電車の景色を眺めていたのであった。理由は今も分からないが鉄道好きはこの時からあったようだ。
ーー
特急の旅は【
「・・・」
僕はどこへ行くのか分からなかったけど楽しみで楽しみで仕方なかったんだ。そして何十分か走行したタクシーは山の中で停車したのであった。そこは・・・
「わあ!」
僕の目の前に現れたのは木造の学校であった。校門もあり、そこに書かれていたのは・・・
【
読みは松原市の
小さいときに楽しかった林間キャンプの会場が【小川小学校】という場所であったからだ!
「ここでキャンプするんだ!」
小さな僕の瞳は今から始まるワクワクな出来事を前により一層と輝いていたのだ。しかし相変わらず他の子供達はやや静かなのがあれだが・・・これから小川での夏が始まるのだ。
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