用語

〈怪物〉

かつて人間の遠い先祖によってその存在を封印された凶悪なモノたちの総称。

吸血鬼・ゾンビ・狼人間・フランケンシュタインの四つの種族で構成されている。



〈四束ハンター協会〉

各国政府が怪物から人間を守るために設置した機関で、吸血鬼ハンター協会・ゾンビハンター協会・狼人間ハンター協会・フランケンシュタインハンター協会の総称。



〈四束協会学園〉

各国政府がハンターを増やすための政策として設立した育成機関。

日本には現在、東京の東本校に加え、仙台の北分校、名古屋の中部分校、大阪の西分校、福岡の南分校の5校が設置されている。

初等部から高等部までのエスカレーター式で、途中入学は中等部・高等部で可能。

初等部の時期は自己能力についての実習授業はほとんど行わず、一般教養に加え怪物や能力に関する知識、体力作りを行う。

現場に生徒を投入するのは中等部からと決められており、中等部で各協会に分かれ、専門職や能力の本格的な授業・実習が行われる。

高等部も中等部同様である。

制服は初等部から高等部まで全て統一デザインで、黒を基調にしたブレザー。

初等部はブレザーと真逆の色である白のネクタイ。

中等部からは各協会によりネクタイの色が異なる。

四束ノ一吸血鬼ハンターは赤。

四束ノ二ゾンビハンターは青。

四束ノ三狼人間ハンターは黄。

四束ノ四フランケンシュタインハンターは緑。



〈ハンター〉

怪物から人間を守ることを使命とする者。

四束ハンター協会の者は公務員として国に雇われているが、四束協会学園の者はまだ国に雇われているわけではなくボランティアという形で使命を全うしている。

ハンターには5種類の専門職があり、個々で戦闘・通信・救護・処理・援護の中から自分に合う専門職を選ぶ。


戦闘

怪物と最前線で戦闘を行う。

生存率は他の専門職に比べて最も低いが、人数は多い。

能力は戦闘系の者が多いが、稀に頭脳系の者もいる。


通信

戦闘班への情報伝達を主として行う。

他にも危険度レベルの高い怪物の調査や監視も行っている。

直接現場へ出向く必要の無い裏方仕事であるため戦闘能力は求められないが、頭を使うことは多い。


救護

怪物の被害者、及び戦闘においての負傷者の手当てや治療を行う。

また、被害者のメンタルケアなども行っている。

戦闘巻き込まれることもあるため、多少の戦闘能力が求められる。


処理

怪物の死体の回収、戦闘や襲撃現場の後処理を行う。

警察で言うところの鑑識の仕事もこなす。

戦闘能力は必要とされないが、死体を見ても動揺しない精神的な強さを必要とする。


援護

戦闘班が不足した際に後ろで戦闘のサポートを行ったり、武器や電子機器の整備を行う。

戦闘能力・頭脳を共にバランスよく必要とする専門職。

欠かせない専門職であり、縁の下の力持ち的な存在。



〈ハンターレベル〉

四束ハンター協会所属のハンターや四束協会学園のハンターに付けられる階級。

能力や各所属班の技術力によって付けられるもの。

年に一度行われるレベル試験で決められる。

階級は『κ+』『κ』『κ-』『α+』『α』『α-』『β+』『β』『β-』『γ+』『γ』『γ-』に分けられる。

『+』及び『-』は若干レベルに違いがある。


四束協会学園各学年の目安レベル

初等部:〜γ-

中等部一年:γ-〜γ

中等部二年:γ〜γ+

中等部三年:γ+〜β-

高等部一年:γ+〜β*

高等部二年:β-〜β

高等部三年:β〜β+

*:高等部からの途中入学者も含めるため範囲を広く設ける。



〈出動要請〉

警察から怪物が関わったと確認された事件の報告や、ハンター協会への直接の通法を受けて出される。

四束ハンター協会にはA+ランク以上の怪物、四束協会学園にはAランク以下の怪物、と出動要請が出される先は分けられている。

四束協会学園に出動要請が出る場合、放送が校舎全体に流れる。


放送内容例

「一第一戦闘班に告ぐ。東京1区にて女性が襲撃された模様。標的は1名。ランクはB。ただちに出動せよ」


この最初の「一」は四束ノ一吸血鬼ハンター協会のこと。

「二」の場合は四束ノ二ゾンビハンター、「三」の場合は四束ノ三狼人間ハンター、「四」の場合は四束ノ四フランケンシュタインハンターと定められている。

出動要請班を告げた後、現場と状況、標的人数にそのランクを順番に告げるのが通例。



〈能力〉

怪物が使用する異能の力。

各種族の家系によって似ている能力を使用するモノが多い。

人間が能力を得るためには、「能力研究所・開発センター」が生み出した特殊な石のような物質を体内に埋め込む必要がある。

人間の得る能力の強さには個人差があり、個々の身体能力や頭脳によって決まってくる。



〈ランク〉

人間に害があると判断された怪物に対して付けられる9の危険度レベル。

SSS+:不明。

SSS:不明。

SS+:複数のκ+レベルハンターで対処が必要。

SS:平均的なκ+レベルハンターと同レベル。

S+:平均的なκレベルハンターと同レベル。

S:平均的なκ-レベルハンターと同レベル。

A+:複数のαレベルハンターで対処が必要。

A:平均的なαレベルハンターと同レベル。

B+:複数のβレベルハンターで対処が必要。

B:平均的なβレベルハンターと同レベル。

C+:複数のγレベルハンターで対処が必要。

C:平均的なγレベルハンターと同レベル。



〈吸血鬼〉

人間の血を吸う怪物。

伝説上では不老不死とされているが、事実とは異なる。

実際は老いるスピードが20歳から遅くなり、人間の1年が吸血鬼では5年に値するようになる。

それまでの老化スピードは人間と変わらない。

特徴としては、他の種族に比べて強い能力を使用するモノが多い。

能力を使用する際に瞳の色が赤くなり、それ以外の時は家系によって若干瞳の色が異なるが人間とほぼ同じ色。

吸血鬼にはごく稀に髪の色が変化するモノがいるが、原因は不明である。

人間を仲間にするには純血の吸血鬼でないければならない。

方法は純血の吸血鬼の血を人間に飲ませ殺す。

変異の際、全身に焼けるような痛みや酷い喉の渇きに襲われる。























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