何故か自分に重ね合わせて読んでしまいました。それ程読み手を引き込む作品なんだなと思います。心に穴が空くような作品ではありましたが、最後には爽やかな気持ちが漂っていたような気がします。
21歳バンドマン。
排他的で自堕落、しかしそこに人を魅了する何かがそこにある。まるで一つの文化が醜くくちていくような、人としての汚れを全面に感じるような作品でした。人は汚い生き物だと言われているようなこの作品は、急速に…続きを読む
頭が良ければ、村上春樹とか太宰あたりの類似性を指摘しつついい感じの論評を投下したりするのですが、やめときます。おもしろかった。憧れていた先輩の『緩やかな死』。現実世界へ漕ぎ出すという『死』。…続きを読む
美しい文体。内容に反し、不思議と読んでいて心地良いです。太宰治を感じます。
かつて太宰治の作品にみたデカダンスを見ることができて感動しています。ペシミスティックで、インモラル。読んだ後に胸にぽっかり穴が開いたような気がするのに、なぜか心地よい虚無感。それに灰色の世界に色を…続きを読む
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