【 途上の人 】

プライドや

スキルや

イデオロギーといった

後付けアイテムで体裁を整え

何層にも膜を張って

“ ハッタリ ”という殻で

コーティングしたら

実物より 

やや立派に見えた


だが

本質と虚構との間に

隙間ができている

ヒビはどんどん広がり

深淵のクレバスが口を開いて

冷めたい空気が流れ込んだ

自分を見つめる

もう一つの眼がある


“ 非 ”だった


葛藤や

ジレンマや

躊躇してはいられない

いろんな物を身に付けたつもりで

実は何一つ掴めていなかったことを……

ここに来て気が付いた

“ カラッポ ”の箱

自分を律する

意思の強さを身に付けたい


進むべき道はある

さらに内なる宇宙へ旅をする

創作に終わりはない

自分探しは

まだ終わっていない

私は“ 途上の人 ”なのだ


怖れてはいけない

振り向いてもいけない

前に進めば

それが道となる

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