第18話 雨の意義

不穏な風は雨を呼び

雨は重い空から舞い降りた

空が割れる5秒前の出来事

逃げきれない太陽が笑った


世界のすべての悲しみたちが

洗われてしまえばいいのにと

土砂降りの中で祈るけど

傷口はただ広がるばかり


雨は愁いを消し去るものか

それとも愁いを連れてくるものか

そんなことすらもう分からずに

混乱の中雨を見る


世界のすべての苦しみたちを

空へ還せとただ願いながら

冷たさを体に受け止めて

流されていく大地をみつめる



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