魔法少女きたる
うんせ、うんせ
『はあ、今日もつかれたなあ』
少女が鉄のバケツを持って、街の近くにある湖に水をくみにいきました
お外で畑で仕事をしているお母さんのお手伝いをしようと、水くみをする!と、ガンバっているのですが、なかなか大変そうです
と、彼女のうしろに、くろい影が、せまってきます
気配に気がついて、彼女がふりむくと、くろい影は姿をあらわしました
それは人の形をしていました
でも、まっくろでした
『な、なによ』
と、少女は逃げようと、前をむくと、そこもまっくろけ
どうやら、彼女は、くろい影に囲まれたようです
『や、やめて、こないでよ!』
と、少女は、道の近くにある木へ、かくれるように逃げました
追ってくる、くろい影
その時
『ああ、まったく、イマドキそんなベタベタな展開をするんじゃないわよ』
という声とともに、銃声が
パン、パン
の2つしました
すると、くろい影は、くしゃくしゃと折りたたまれるように、小さくなっていき、やがて消えました
少女が、銃声のしたほうを、見ると、そこには、西部劇にでてくるような
『やれやれ、ようやくここのケガレもかたづいたようにゃ』
『こっちでは、これで終わりね』
『いや、どうにゃらまだいるみたいにゃ』
『はあ、めんどい』
とためいきをついた制服少女が、バケツをもってポカンとしてる少女に言います
『ああ、あなた、今見たことは忘れなさいね
世の中には、覚えていては、生きていけないこともあるのよ』
『は、はい』
少女がうなずくと
『さて、次いきましょ、次』
『やれやれ、猫使いがあらいにゃ』
『人のこと、いえないでしょが』
と言いあいしながら、制服少女と猫の周りが輝きはじめ、光が消えると、彼女たちはいなくなっていました
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます