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  • 第12話への応援コメント

    @sakamono 様
    最終話を読んでしまうのがもったいなくて、間が空いてしまいました。なのでもう一度、第一話から再読をさせていただきました。

    最終話を読み終えたあと、しばらくそのまま余韻に浸りました。 関係の時間が丁寧に積み重なっていて、その静かな厚みに胸を打たれます。

    第12話の宗一朗が弁当を作る朝の描写、とても好きです。「手持ちぶさた」という感覚を、あんなふうに自然に差し込めるのは、本当にすごいことだと思いました。ひとりで完結していた生活に、誰かとの約束が入り込む――そのわずかな揺らぎが、こんなにも豊かに描かれるのだと、学ばせていただく思いでした。

    加世の筑前煮のエピソードも印象的でした。ミヤさんから分けてもらう、その軽やかさ。けれど同時に、「酒飲みの筋は通しますよ」と言える芯の強さ。人物の造形が一貫していて、読んでいてとても安心感がありました。

    そして、耕作と常盤の場面。 縁側とスイカの記憶の話は、決して大仰ではないのに、郷愁という言葉がふっと立ち上がる。そのさじ加減が絶妙で、思わずうなってしまいました。

    最終行の「行きましょうよ。哲学堂公園」で物語が“閉じずに開く”構造も、本当に見事だと思います。 「ずっと飲んでいられたらいい」という宗一朗の言葉。その願いの儚さと、それでも続いていく日常。 大人の関係性の温度を、描き切った物語だと感じました。

    物語を丁寧に積み上げるということの尊さを、あらためて感じました。
    素敵な時間をありがとうございました。

    作者からの返信

    一話から再読してくださったとは! 過分なお言葉までいただいて(泣)。私の作品を多く読んでくださっていただいているのでお分かりだと思うのですが、こういう何も起きない日常のことを書きたい(それと、少々不思議な世界)と思っていて、そんなものばかりを書いています。ここ数年、物語的な起伏のあるものも書いてみたいと、筆の滞ることも多いのですが、こうしたコメントをいただくと励みになります。今のままでもいいのか? と。人物の内面をうまく描けなくて、その分、目に見えていることの描写ばかりになっているのですが、そうした書き方が「物語を丁寧に積み上げる」結果につながっているのだとしたら、やっぱり今のままでもいいのか? と思ってしまいます。恋愛体質の対極にあるような二人(加世と宗一朗)の恋愛小説を書こうという思いがありました。あまり「恋愛小説」という感じにはなっていませんが(笑)。いただいたコメントから、私自身が気づいていないことを学ぶこともできました。丁寧にお読みいただき、ありがとうございました!

    編集済

  • 編集済

    第12話への応援コメント

    小説一覧の末尾近くに、思いがけず連載作品が目についたので、二日がかりで一気に読ませていただきました。一話完結以外のスタイルは苦手なのかな、と思っていたのですが、なかなかどうして、見事な連続小説ではありませんか。

    五年以上前の作品だそうですが、@sakamonoさんのスタイルがしっかり確立されているのに驚きました。濃厚な生活感(もちろんネガティブな意味でなく)、一見平凡な、けれども機微に溢れた会話と内面描写、そしてひたすらに楽しく呑んで食うシーン 笑。

    私自身はアルコールは付き合い程度で、仮に明日世界から酒類が消滅しても普通に生きていける口なんですが、こういう小さな店で自分なりの食べ方、呑み方を究めつつ、幸せをかみしめている人たちの描写を読むと、多分飲み食いの方向で自分は大損をしているんだろうなあと、ちょっとうらやましい気にもなりますね。細かい銘柄の書き込みにも、おそらくは深読みできるあれこれがつまっているのでしょうが、そっちも読み流してしまってるので、その点も我ながらもったいないなあと。

    「ただ酒を飲むだけの何も起きない日常」という説明をそのまま真に受けつつ、それでもキャラたちの日常の豊かな変化を楽しんできたのですが、十話以降、特に十一話でのビアンカでの会話シーンを読んで考えを改めました。本作は決して「ただの日常描写」に収まることなく、「何も起きない日常の中、ほんの小さな、けれどもとても尊い変化」を描いた連作小説たり得ていると思います。

    手練の監督と円熟した俳優陣でのドラマ化など、ぜひ見てみたいと思う半面、これだけの濃密さはやはり小説ならではでしょう。真面目な話、タダで読ませてもらうのが申し訳ない作品だと思いました。ありがとうこざいました。

    作者からの返信

    短い一話完結のものばかり書いていますが、これを書いた時は、何とか長いものをと思って、とりあえず「一話3000文字、十話」を目標にしました。結果、短編を10コ並べただけみたいになっちゃった、という思いがあったので、「見事な連続小説」という言葉が胸に沁みます(笑)。日常のことを書こうとすると、どうしてもお酒を飲むことばかりになってしまって。もう少し日常の視野を広げる必要があるのかもしれません。「ただ酒を飲むだけの話」を書こうと思ったのは、昔何かの本で、川上弘美さんが自作の「センセイの鞄」についてのインタビューに「ただお酒を飲むだけの話を書きたかった(はずなのに恋愛小説になってしまった)」と答えていたのを読んだからでした。そんなお話を読んで、ほんのわずかの心境の変化を読み取っていただけて、とてもうれしく思います。過分なお言葉まで……。こんなお話をこんなふうに書くばかりで、ここ1年くらい、この書き方から脱却(脱皮?)したいという思いが強くなっているのですが、なかなかうまくいきません。日々精進したいと思います(笑)。お読みいただき、ありがとうございました。
    ちなみに、最後に登場する「田酒」というのは、私の大好きな青森のお酒です。なかなかお目にかかれないんですよね。

    編集済
  • 第12話への応援コメント

    お邪魔してます。

    個人的に、宗一朗さんの生活力に惚れ惚れしております。加世さん、お目が高い! 二人はまだ恋愛未満なのでしょうが、この先どうなるのか…。宗一朗さんは、一人の生活が気に入ってるみたいだし、男の人が生活を変える決心をする時ってどんな気持ちなんでしょう。決心する間も無くなし崩しに…とか、知らぬ間に変わっていたとか…いろいろ想像してみようと思います。
    スマホから風が吹いてくるような情景描写、素敵でした。ありがとうございました。

    作者からの返信

    たぶん思うに、宗一朗は今の生活に満足していて、変化に弱いので、もし二人が今以上の関係になるとしたら、ごく自然に(なし崩し的にとも言いますが)、気がついたらつき合っていた、みたいになると思います。ドラマ的には耕作がひと肌脱いでくれるとおもしろい展開になりそうですが、耕作は耕作で宗一朗とのつき合いを楽しんでいるので、そういうことはしなさそうです。最後までお読みくださり、素晴らしいレビューまで、本当にありがとうございました。

  • 第12話への応援コメント

    はじめまして。
    検索から参りました、どうぞよろしくおねがいします。
    たんたんとした文体ですが、そのなかにほのぼのとした男女の恋愛が浮かんで来るようで素敵でした。
    綺麗な小説だとおもいます。
    前置きがないのも、また、面白いとおもいます。これからも、頑張ってください。

    作者からの返信

    はじめまして、こんにちは。
    お読みくださり、ありがとうございました。
    不定期にのんびりアップしているもので、初めてコメントを
    いただけて、驚いていたところです。
    「淡々とした」という雰囲気が、目指すべきところなので
    そう言っていただけて、うれしく思います。
    また、よろしくお願いします。